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金隠氏は老人ホーム「栄光」に行き、定期的に説法を説いていた。二人の男性年寄りが口角泡を飛ばし、言い合っていた。「オレが先にスミレさんに菓子を持って行った。おメエが何でその菓子を持ってるんだ⁉」「知らねえよ、バアさんが差し出したから、有り難く貰った。」「色目でも使ったんやろ⁉」「冗談言っちゃいけねえ、ダレがあんな色ボケババアに手なんか出すんだ⁉」「黙れ!スミレさんは、おメエが脅したんだ!」
と、彼が説法を説いている間中、辺りはばからず大声で話していたという。「で、そのスミレさんはそんなに良い女何ですか?」とフルタが聞いた。「いや、それがもと女優だったらしいんだが、ボケてんのか、そのボケが演技なのか全くわかんないよ…」
「あんた来週は代わりに行ってくれ。」と亜漕に言うと、彼はサッサと部屋に籠もってしまった。