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時は遡り、夏休みの最中。八月五日。
???「おっ!来た来た!瑠璃く〜ん」
???「雨花!お前から呼び出しするのは珍しいな」
「雨花」は「瑠璃人」を呼び出していた。
瑠璃人「でも集合場所学校なんだな。何でだ?」
雨花「あはっ!瑠璃くん!この紐持って!」
瑠璃人「え?紐?」
雨花が差し出してきた紐は門から校内に続いてるようだった。
雨花「さぁ!紐を辿っていこう!」
瑠璃人「お、おう!」
瑠璃人は雨花に連れられ、紐を辿り始めた。
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雨花「はい!一つ目の場所にとうちゃ〜く」
瑠璃人「ここは、図書室だな」
雨花「中に入ろう」
雨花と瑠璃人は図書室に入った。
瑠璃人「紐に繋がってるのは……この箱か?」
雨花「開けてみたら?」
瑠璃人「おう。……えっと……あっ!これオレが好きなブランドの靴下!」
雨花「きっとセンスの良い人がくれたんだよ。貰っちゃいなよ」
瑠璃人「じゃ、遠慮なく!」
瑠璃人はニンマリしながら靴下を眺めている。
雨花「さぁ!紐はまだ続いてるよ!行こ行こ!」
瑠璃人「分かった!」
雨花と瑠璃人は紐を辿る。
瑠璃人「次は、理科室だな」
雨花「この箱に繋がってるね」
瑠璃人は箱を開けると中には……
瑠璃人「水筒だ!部活で使うから助かるぜ!」
雨花「あはっ!じゃあ引き続き紐を辿ろう!」
雨花「ここは家庭科室だね」
瑠璃人「次は何が待ってるんだ〜!」
紐を辿った先には、また箱が置いてあった。
瑠璃人「よぉし!何があるかな〜?」
雨花「何かな何かな?」
瑠璃人「ん?アロマオイルだ!」
雨花「きっと瑠璃くんの家のことを察してリラックスできるようにくれたんだよ。良かったね」
瑠璃人「大切に使うぜ!」
雨花「じゃあ紐をまた辿ろう!」
瑠璃人「段々紐が短くなってきたな」
雨花「もうすぐゴールかな?おっ!次は瑠璃くんの教室だね」
瑠璃人「繋がってるのはこの箱か……。!、これは……」
「「ネックレス!」」
瑠璃人「超かっけぇ!!」
雨花「きっとずっと一緒にいたいって想ってる人がくれたんじゃないかな?」
瑠璃人「ん?お前さっきから何言ってんだ?」
雨花「ハイハイ!じゃあ次行こ!」
瑠璃人「お、おう」
紐も短くなり、ピンと張ってきた。とうとう最後であろう紐の先の場所は……
瑠璃人「生徒会室?」
雨花「さぁ!中入ろう!」
扉を開けるとその先には……
パッカーン!!!!
「「ハッピーバースデー!!!!」」
「橙」、「桃時」、「瑠璃人」がケーキを持って待っていた。
瑠璃人「あぁ!なるほどな!お前らがプレゼントくれたんだな!」
桃時「そうよ?気づかなかったの?」
瑠璃人「いや、みんなオレの誕生日の話しなかったから忘れられてるのかなと」
兎白「そんな酷いことするわけないだろう」
橙「瑠璃人さんの誕生日忘れたりなんてしませんよ」
雨花「瑠璃くんおめ〜」
瑠璃人「でも誰がどのプレゼントくれたんだ?」
雨花「あはは!それは……」
「「秘密♡」」
瑠璃人「え?何でだよ」
雨花「誰がどのプレゼントくれたのかな〜って考えるのも面白くない?わたしたちは教えないよ〜」
瑠璃人「まっ、それでも良いか!」
桃時「ケーキもあるわよ」
瑠璃人「わぁ!こういう手作り感のあるケーキ食べてみたかったんだよ!食べたことないからさ!ありがとよ!」
その後、ハッピーバースデーソングを歌い、瑠璃人の誕生日パーティは大いに盛り上がったそうな。