うーん、でも、もしここに俳優並みの顔立ちで優しいアルファがいたら僕はキスをするのか?
す、好きだったするかも…?いやいや!しないしない!相手のことだってあるし…第1なんか僕が女優並みに可愛いみたいじゃないか!
それに、好きってこともまだ分からないし恋愛経験無いオメガだから、キスしたいとか分からないけれど!キスはしない!と考え抜いた
そして、突然、ガラガラーと音を立てながらドアが開き、翼くんとかおりくんが立っていた
2人が何食わぬ顔で立っていたことが不思議で「???」と頭にハテナが浮かぶ
立っている翼くんがほっぺたを膨らませながら「ゆずたんの喘ぎ声聞きたかったのにぃ~いつ聞けるんだよ!」と言いよってきた
ヅカヅカと入ってきて一条様に近づき「一条様!こういうのは、押して押して引く!早くゆずたんを彼女にしてください!」と言うと一条様は、それぐらい分かっていると声には出てないけど顔に出ていた
そして僕にも近づいてきて「ゆずたん!」と大きな声で声をかけられる
あまりに翼くんの顔が近くて、グイグイくる姿にびっくりして「ひゃい」とひ弱な声を出してしまう
翼くんは僕の顔をじーっと見つめて「ゆずたんは、可愛いから許すまじ!じゃ!彼氏とご飯食べるから~」と言ってかおりくんと嵐のように去っていった
「なんだったんだ?」と僕が思わずつぶやく
一条様と僕は呆気に取られてしまって、お互い喋ろうともしないし、なんだか気まずい雰囲気なってしまった
一条様は「俺も、少しやる事あるから帰るよまた明日来るからな」と言い、最後に頭を荒く撫でられて帰って行った