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~向日葵~
久々だなぁ。夏祭りなんて。すちくんに着付けをしてもらいながらふと思った。
「どしたの?こさめちゃん。ぼっーとしてるけど」「あっ、なんでもない!夏祭り久々だなぁって」
「そうだよね。みんな年がばらばらだったから俺らが受験終わったら次はいるまちゃんたち~、次はこさめちゃんたち~って感じであわただしかったもんね。」「ふふっ、そうだね。」「帯、きつくない?」「うん、大丈夫」
「、、、はい!完成。かわいいねぇこさめちゃん」「えへへっ、ありがと!」
調子に乗って鏡のところに走っていこうとすると転んでしまった。
「うわっ!?」「っと!セーフ。もう、こさめちゃん危なっかしいんだから」
すると鏡に当たる寸前のところでだきとめられた。振り返ると近くには焦った顔をしたすちくんがいた。
「ごっ、ごめん」「いいんだよ~、こさめちゃんが無事だったら。よし、行こう!」
「っ!うん!」
心配してくれたことがどうしてもとてもうれしかった。
「おせーぞ、こさ、すち!」「ごめんごめん」「こさが転んじゃって~」「ペチンッ)バーカ、気をつけろよ」
「えっ、、」「ん!?なに!?痛かった!?ごめん、、」「あ~、なっちゃんがこさめいじめた~(笑)」
「うるせーぞらん!」「ちっ、ちがう!うれしくて、、心配してもらったの久しぶりだったから、、(照れ///)」
「よかったぁぁ」「ふふっ、さっ、いこっか!」
「イカ焼き!?」「こさめイカ焼き大好きだもんね」「ふふっ~、何個買おうかな~?」「そんな買うの!?」
「俺はクレープ!」「たこ焼き、焼きそば!」「じゃがバタだぁ~!」「お団子~~」
「みんな食べ物ばっかじゃんww」「射的やりたい!」「射的なら俺に任せろ!!!!」店員「おっ、おめでとうございます」
「よっしゃぁ!」「そのお菓子頂戴!」「はいよ」「じゃあ俺もこれ~!」「あのなぁ(笑)お前ら自分でやれよ」
「うう~、あたんないぃ~(泣)」「たくっ、一緒にやってやるよ」「やったぁぁ!」「もう少し体前!手震えすぎだろ(笑)」「だってぇ~(バンッ)当たった!!」「ほら、できんだろ?」「ありがと!なっちゃん!」
「金魚すくいやろ!」「あっ!また破けた~(泣)もう一回!!」「こらこら、みこちゃんその辺にしときな(笑)」
「らんくんすごい!」「なんかいっぱいとれた、、飼おっかな(笑)」「全部は無理だろ(笑)」「こさめに一匹頂戴!!」
「いいよ~、みこちゃんにも、はい!」「ありがとらんらん!」「見ろよ!ヨーヨーすくいで赤いのとれた!」
「こさめもやる!」「あれ?いるま先生は?」「あいつなら格闘中(笑)」「また切れた、、くそっ」「いるまかわいいね」
「お前、、あとで殺す」「ごめんってぇ!」「こさめ、水色の取れた!!」「俺も!黄色の!」「俺は緑~」
「俺はピンク!」「で、いるまは、、」「やっととれた、、紫!」「いるま、昔から苦手だよね~(笑)」「だまれ」
「屋上いこっか!」「「「「「うん!」」」」」「カチャカチャ、よし、開いた!」「やっぱこいつ本当に詐欺師なんじゃ、、」「詐欺師は関係ねぇだろ!(笑)てかちげーし!(笑)」「らんくん、不法侵入まで手を出したらだめだよ?(笑)」「こさめまで!?」「よし!入ろうぜ!」「おう!てか学校って怪談あるよな~」「ちょっとなっちゃん!!今日は肝試しに来たんじゃないんだから!!」「わりぃわりぃ」「すっちーってほんとお化け怖がらないよね」「お化け信じてないからね(笑)」
気が付くと屋上の扉の前についていた。
「本当に開くの??これ、合法?」「た、たぶん、、合法?」「いや、それはアウトだろ(笑)」
「ほら、こさめ開けろよ」「いいの?」「はやく!!」「わかった!」
ガチャッ
「おお~、意外ときれいじゃん?」「プール気を付けてね~、水まだ張ってるから!」「そうなの!?」
「綺麗~!!」「おっ!花火始まるぞ!こさめ!」「うん!」「あっ、みんなちょっと待ってよぉ~!」
ドドンッ
「よく見えるね!」「意外と高かったんだねぇ」「あっ!あの花火!!俺好き!!」「写真とろ~!」
「久しぶりに見たなぁ」「意外といいじゃん?」「ねね、みんなで写真とろ!!」
「しょうがねぇな~」「俺センター!」「は?ずる!」「こらこらケンカしないの!じゃあとるよ?はいチーズ!」
嫌いだったはずの写真も今はみんなで撮れることがうれしくて楽しかった。
「こさめさ、今まで夏祭りとか花火とか嫌いだったんだよね(笑)」「えっ?」「そうなの??」
そう、本当にその通りだ。建付けの良くないアパートだからお祭りの日はみんなのキャッキャッとした声や話し声、
下駄の音、花火の音、お祭りのお囃子がいやというほど聞こえてきた。自分と無縁な世界にあこがれと憎しみを抱いていた。
「でもね、今年みんなとお祭りいって、花火見て。今までいやだと思ってたことが全部、好ききになった。本当に楽しかった。
ありがとう!これからもってあと一年しかないけど、こうやって思い出つくってくれるとうれしいし、作っていきたい!(照れ///)これからはこの人生めいいっぱい楽しんでいこうと思う!」
「ふっ、いいんじゃん?こさめらしくてさ」「次は海行こう!海!あとは~、プール!いろんなところいこ!」
「手伝ってやるよ。お前が後悔しないように」「めいいっぱい楽しもうね!そのためなら職権乱用しちゃうかも!(笑)」
「すちこわっ!こさめ、今すごいいい顔してるよ!」「ふふっ、うん!」
「なんかき~ぬけたわ」「たぶんそれ眠くなっただけだと思うんだけどってなっちゃん!!」「えっ?うわっ!」
バッシャーンッ
「もう!あれだけ俺が最初に言ったのに~」「すち、ごめんって、けどいい目覚ましにはなったわ(笑)」
「じゃあ俺もはいろ!ナイトプールだ!!」「ちょっといるままで!?」「じゃあ、おっ、俺も!」「みこちゃん!?」
「こさめも来いよ!」「うん!」「こさめ!?」「う~ん、楽しそう!俺も♪」「すち!?」
「らんこねぇーの?しゃばっ(笑)」「はぁぁ?入ってやるし!」「結局みんな入っちゃったじゃん!(笑)」
「競争しようぜ!」「望むところだ!!」「俺は、、」「すち?」「うぐっ、、」
よ~い、ドン!
「はい!俺一位~!」「くそっ、負けたって、、すちはやくね!?」「まあねぇ~」「こさめちゃんに勝った!!」
「む~、みこちゃんには勝てると思ったのに!」「こさめちゃんひどい!(笑)て、らんらんは?」
「ちょっと待ってぇ~!」「そうだ、あいつ泳げねぇんだ(笑)助けに行くか、、(笑)」
本当に楽しくて楽しくて仕方がなかった。この時間が続けばいいのにな、そう思った。
後日___
こさめの体には向日葵の痣が増えていた。