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〜前書き〜
こんにちは、雪夜です。今回は第2作目で、創作BLとなります。テーマはヤンデレで進めていくので監禁、暴力表現などが苦手な方、地雷の方はバックしてください。ネーミングセンスが皆無なので名前に関しては触れないでください。
それでは、本編どうぞ。
〜本編〜
「ぅぐっ、、、やめっ、、、てっ、、、!」
「やめて?何を?お前が悪いんだよ。お前が俺以外の人を見てるからだろ?」
「あ、、、あぁ、、、っ」
薄暗い部屋で、鈍い音を立てて痛みを刻まれ続ける。
どうしてこうなっちゃったの?
痛い、、、痛いよ、、、
優しかった君は、、、どこ、、、?
「ふぁ、、、眠い、、、」
教室で僕(純也(じゅんや))は静かに呟く。僕はいつも教室の端っこで賑やかな教室をぼんやりと眺めていた。何気ない毎日を過ごし、たまに話しかけてくる友達とたわいのない話をして終わる。そんな代わり映えのない日々を送っていたが、ある日を境に、日常が変わった。
ある日、僕は呼び出されて生徒会室へ向かっていた。
「、、、緊張するなぁ、、、」
心臓が忙しなく脈打つが、意を決してノックする。
「どうぞ」
「あ、、、し、失礼します、、、!」
「いらっしゃい、ごめんな、呼び出して」
「ううん。いいの、気にしないで」
待っていたのは、生徒会長の優也(ゆうや)。僕の幼なじみで、小学校の頃から仲が良かったので、今でもこうして二人きりで話すことがある。
「にしても、相変わらず緊張してるんだな。俺しかいないんだから気軽に入ってきていいのに」
「優也しかいないって言ったって生徒会室なのは変わりないでしょ?」
「そりゃそうだけどさ(笑)」
優也が隣で笑ってる。それだけで僕の疲れが吹き飛びそうだ。優也の隣にいると、嫌なことを忘れられて、優也のことで頭がいっぱいになる。たぶん、優也のことが好きなんだ。友達としてじゃなくて、恋愛対象として。
「おーい?純也?どしたの?じーっと俺の方見て、、、」
「あっ、、、ごめん!なんでもないよ!」
「なんだよ、好きな人でもいんの?」
「えっ!?い、いないよそんな人!!」
「、、、顔赤いよ?」
「き、気のせいだよ!ね?!」
慌てて目を逸らして自分の顔を隠した。顔に出てたなんて恥ずかしい、、、!
「、、、そういう優也は好きな人いないの?」
突然出てきた言葉に自分でもビックリした。優也も少し驚いていたけれど、少し考えてから優しく笑って
「いるよ」
と、言った。僕の心が、ズキンと痛んだ。モヤモヤがどんどん溢れ出てくる。
「、、、へぇ、、、どんな人、、、?」
「ん?そうだなぁ、、、優しくて、笑顔が可愛いい奴。でもな、そいつは小さい頃からいつも教室の端っこで寂しそうにしてて、俺がいてやらなきゃって思った」
「ふーん、、、」
優しくて、笑顔が可愛いい人か、、、有名な先輩にそんな人いたなぁ、、、学校中の男子から人気を集めているけど一人が好きだから話さないし会わないということもよく聞く話だ。
「んで、今もずっと一緒にいる。こうやって呼び出したら、緊張しながら入ってくるやつだよ? 」
「そうなん、、、え?」
「ん?」
いや、、、まさか、、、ね、、、僕と同じ人だっているよね。僕じゃない、期待なんかしない。
「その人、、、今、何してるの?」
訳の分からない質問。聞いたところで答えは分からないって言うに決まってるのに、、、
「今、、、ん〜、、、」
「ご、、、ごめん、、、分かるわけないよね、、、聞かなかったことに____」
「、、、俺と話してる」
「、、、え?」
顔を赤くして、少し目を伏せた優也が小さな声で言った。今、優也と話してるのは僕だ。つまり、優也が好きな人は、、、
「ぼ、、、く、、、?」
「、、、うん、、、そうだよ、、、」
「、、、ほ、、、本当に、、、?」
「、、、うん、、、」
「いつから、、、なの?」
「、、、中学から、、、ずっと、、、」
中学から、、、ずっと、、、?今まで、ずっと言えずに僕と一緒にいたの?僕が優也を好きになるずっと前から、優也は僕のことが好きだった、、、?
「、、、あぁもう!恥ずかしい!くそっ!ちゃんと言いたかったのに、、、!情けねぇ、、、」
頭を抱えて悶えている優也。初めて見る優也の表情が沢山見れて少し嬉しい。
「、、、ねぇ、言ってくれないの、、、?」
「、、、俺が言うの、、、?」
「だって、ちゃんといいたいんでしょ?」
「うぅ、、、」
さらに顔を赤くして頭を抱えた。なんだか可愛い一面が見れたからなのか、からかいたくなってくる。いろいろ言葉を選んでいると、優也がこっちをじっと見て、覚悟を決めたように立ち上がって近づいてくる。そして___
チュッ
「、、、!?」
「純也、好きだ」
〜次回へ続く〜