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〜前書き〜
こんにちは、雪夜です。今回は前回の続きになります。ちょっとだけえっち含めるので地雷、苦手な方はバックしてください。
それでは、本編どうぞ。
〜本編〜
「純也、好きだ」
「あ、、、ぇ、、、?」
ふ、、、フライングのキスはズルくない、、、?まだOKしてないのに、、、!
「純也?」
「わぁぁ!!ち、ちょっと待って!」
混乱している僕にグイッと顔を近づけて来るので焦って目を逸らして優也に背を向けた。両思いだったなんて嬉しすぎて頭がパンクしそうだし、あんな甘い声で名前呼ばれたんだよ!?パニックになってる僕を背後から優也が優しく抱きしめてきた。息があたる、、、鼓動も、呼吸音も、聞こえちゃってる距離で頭がショートしてしまった。しばらくしてから冷静に今の状況を受け入れられるようになってきた。
「ゆ、優也?」
「ん〜?」
「あの、、、くすぐったいんだけど、、、」
冷静になってから気がついた。優也がシャツをめくって僕のお腹を優しく撫でていたことに。しかも、だんだん上の方に指が這ってくる感覚がしてさらに焦る。
「優也、、、!?待って!それ以上は、、、!」
「これ、触られるの嫌い?」
「んっ、、///」
変な声が出てしまった。優也の指が優しく僕のを弄ったり、キュッとつまんだりしてきていて、感じてしまう。
「うわ、、、可愛い声、、、♡」
「あっ、、、ぅ、、、///」
「純也?、、、あぁ、これ、自分で弄ってるだろ」
「弄って、、、ない、、、///」
「嘘つけ、ほら」
「あっ、、、んんっ///」
やばい、、、やばいやばい、、、!これ以上触られたらおかしくなる、、、!力なく抵抗するものの優也はやめてくれない。ただ、僕の顔を愛おしそうに見つめるだけ。首筋に吐息が当たってくすぐったい。ただでさえ混乱してるのに、優也の唇が首筋に近づいてきていて、さすがに我慢できなかった僕は優也の口を手でおおった。
「ん、、、何すんだよ」
「だ、、、め、、、も、、、むり、、、」
「あ、、、嫌だった、、、?ごめん、、、つい、、、」
「、、、いいよって、、、言ってないのに、、、!」
「え?」
「まだ何も言ってないのに勝手にキスなんかしないでよ!」
「それは、、、告白の一部で、、、!」
「バカっ!」
「えっ!?あっおい!!待てよ!」
勢いよく扉を開けて飛び出してしまった。逃げるように、帰り道を無我夢中で走って、家のベッドに顔を埋めてわけも分からず泣き出した。心臓がうるさく脈打って、息が苦しくて、悲しいのか、嬉しいのか、何も分からないまま、心に身を任せて泣き続けた。
僕は、どうすればいい?
次の日、僕のことを待っていたのか分からないけど、教室の前でソワソワしている優也がいた。今は会いたくないので気づかれないようにこっそり教室に入る。しばらくしたら諦めがついたのか教室を離れていった。
昼休み、お弁当を食べ終えた頃、優也がまた教室に来ていた。クラスメイトと話しているが、大体わかる。
「純也くん!生徒会長が呼んでるよ!」
「やっぱり、、、今忙しいから後で____」
「純也」
「、、、っ」
「お願い、少しでいいから」
「、、、わかったよ」
誰も来ない校舎裏に純也を呼び出したのはいいけど、純也は目を合わせてくれないし少し離れたところにいるので、いつ話を切り出そうか迷ってしまった。うだうだしてる俺をただ見つめている純也の視線が妙に刺さる。まずは誤解を解く。そこからちゃんと告白すれば、きっと____
「、、、なぁ、純也」
「なに?」
「昨日のこと、、、なんだけど、、、」
「それがなに?」
少し強めの口調で喋っていて、怒っているのがよく分かる。それでも構わない、伝えるべきことを伝えるだけだ。
「昨日は、ほんとにゴメン!!いきなりあんな事して、嫌だったよな、、、俺、自分の気持ちを伝えるので頭がいっぱいになってたんだ!だから、、、」
「、、、優也だけじゃないよ」
「、、、え?」
「僕も、ビックリしちゃっただけだと思う。だからあんな言い方になっちゃったんだ、、、ごめん」
純也も、頭を軽く下げて謝った。悪かったのは俺の方なのに。でも、純也の気持ちをしっかり受け取ると今日決めたんだ。受け入れよう。頭を上げると目が合って、すぐ逸らしてしまったがまた合わせる。まっすぐな純也の目を見て、ちゃんと伝える。
「もう一度言う」
「うん、いいよ」
「純也、好きだ」
「、、、僕も、優也のこと、好きだよ」
「、、、キス、、、していい、、、?」
「、、、ん」
目を閉じて、恥じらいながらも待ってくれたので、そこに俺の唇をそっと近づけた。重なり合った唇は、甘くて、柔らかくて、少しだけ熱い。両思いになったんだ、、、!純也と付き合うことができた、、、!心の底から嬉しくてつい手を出してしまいそうになるが、また怒られるので我慢する。唇を離すと、ちょうどチャイムが鳴ったので途中まで手を繋いで教室に戻って行った。
この日がきっかけに、日常が崩れていくことも知らずに。
〜次回へ続く〜