テラーノベル
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「もうプロポーズの話は終わった?聞きそびれちゃったかな?」
政宗が明るく言う、そこへ桜の叔母だと言う女性三人と政宗と桜でジンを囲み、話に花が咲く
「ジンさんはどんなお仕事されてるの?」
「そうね、聞きたいわ」
「なんでもハイカラなお仕事だとか?」
「ITよ」
桜が笑顔でうまく自分達の仕事を年配のご婦人にも理解できるように話して聞かせようとした時に後ろから声がした
「良い質問ね、わたくしもそれが聞きたいわ」
ハッと後ろを振り向くと桜の母・「不祢」が静かに大広間に現れていた
高級そうなベージュ色の着物の衿には、山田旅館の紋章が輝き、厳格なオーラが場を一瞬静める、桜の父親達の小柄な体格とは違って、彼女はスラッと長身でいかにも旅館の女将の風格があった
―うわっ・・・桜とよく似ているな・・・―
多分桜の外見は間違いなくこの女性から受け継いだものだろう、きっと桜が歳をとったらこんな感じなのだろうと思わせるような美しい顔をしていた、しかし性格までは似ているとは思えなかった
「それで?あなたの会社って何をするんですの?コ・ソ・コ・ソ・子供みたいにスマホをいじって金儲けなんて、想像も出来ないわ」
「アプリ開発よ!ママ!何度言ったらわかるの?」
桜の怒った様な声に、途端に場に緊張が走った、ジンは自分を見る女将の刺すような視線にゴクリと唾を飲んだ
「ほ・・・ほほほっ、でもアプリってとっても便利よね、あれを開発するなんてすごいわ」
「そうそう~凄いわよね~この島を出てそんな難しい仕事をしてるなんて、桜ちゃん尊敬しちゃうわ」
叔母達が場を和ませようと口を挟む
「娘はただのアシスタントよ!凄くなんてないわ」
母が綺麗な狐を描いた細い眉を険しくひそめて言う
「ママ!私の旦那様に失礼よ!」 「旦那様?」
母が呟いた
「ほう・・・妙な事もあるものですね、私は娘の旦那などにはお目にかかった覚えがありませんね、いったいどこのどなたかしら?」
「ご・・・ご報告が遅れてしまったのは・・・本当に申し訳なく思っています」
咄嗟にジンが頭をさげた
「勝手に報告もしないで結婚したのは悪かったわ、この所色々あったものだから・・・今日になっちゃったの・・・」
「そうね・・・実にいろいろありましたからね」
母の嫌味にもう二人は何も言わなかった、その代わりにバチバチ火花を散らして睨み合っている、ジンは思わず圧倒されて何も言えなくなってしまった
コメント
3件
不祢さん!女将らしい風格✨ジンさんこれは一筋縄ではいかないかも⁉️ ここでまた難関💦突破してーー!!
ふねさん、同じ読み方のサザエさんのお母様を思い出しましたが女将はオーラが違いますね😅
不祢さん降臨!!!😱 桜ちゃんのママ、誇りの塊のような最強キャラね😂 二人とも怯まず行け〜🚩 気に入ってもらえますように😣🙏