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#ご本人様には関係ありません
楪羽*yuzuriha*
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雪月❄️
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激しい雨の音が、コンクリートの昇降口に響き渡っていた。岩本の大きな手に自分の手を傘の柄ごと上から優しく包み込まれ、深澤先輩は頭がどうにかなりそうだった。
ローファーのつま先を見つめたまま、耳の裏まで真っ赤に染まった熱が、一向に冷める気配を見せない。誰のことも特別にしない。誰のことも心の奥には入れない。そうやって自分の平穏を守ってきた境界線が、この強面の後輩の、嘘のつけない真っ直ぐな体温によって完全に溶かされようとしていた。
深澤「……お前さ」
深澤は、蚊の鳴くような声でようやく言葉を絞り出した。
岩本「何ですか?」
岩本は傘を差したまま、じっと深澤の次の言葉を待っている。その鋭い瞳には、何があってもこの人を離さないという、頑ななまでの決意が宿っていた。深澤は、ぎゅっとカバンのストラップを握りしめると、ゆっくりと顔を上げた。真っ赤な顔のまま、岩本の胸元を睨みつけるようにして、精一杯の先輩としての意地を言葉に乗せる。
深澤「……まじで強引すぎ。俺、一応先輩なんだけど。……でも、もういいわ。お前にそこまで真っ直ぐ来られたら、逃げ切れるわけねぇじゃん」
岩本「先輩……?」
岩本が一瞬だけ驚いたように目を丸くする。深澤はフイッと顔を背けながら、小さく、だけどはっきりと岩本の握る傘の柄を、自分の手で強く握り返した。
深澤「……付き合ってやるよ、バカ。だから、その、俺のことだけ特別にしろよな」
岩本「っ……! 当たり前ですよ」
岩本の強面な表情が、一瞬にして子供のような最高の笑顔へと変わった。岩本は傘を差したまま、周囲に誰もいないのをいいことに、深澤先輩の細い身体をその大きな腕で思い切り抱きすくめた。
深澤「ちょっと、岩本、苦しいって!」
岩本「離さない。一生俺の先輩でいて」
土砂降りの雨の向こう、二人の境界線は完全に消え去り、一つの確かな線として固く結ばれたのだった。
◇現代
岩本「――っていう感じ。ね、ふっか?」
パッと視界が明るくなり、10年前の雨の匂いから、現在の見慣れたテレビ局の楽屋へと意識が引き戻された。隣に座る岩本が、当時と変わらない愛おしそうな目でふっかの肩をグッと引き寄せ、ニヤニヤと笑っている。
深澤「うわあああ! おい照!! ラウールの前でそんな昔の話事細かに喋るな!!」
深澤は顔をリンゴのように真っ赤にして、持っていた台本で自分の顔をバタバタと隠した。モテ先輩としてのプライドが完全に大破している。
ラウール「へぇ……、岩本くんからそんなに直球にアプローチしたんだ。最高に極上の少女漫画じゃん……!」
質問を仕掛けた最年少のラウールは、手元のノートPCに猛烈な勢いで日記(お兄ちゃんたちの馴れ初め)をタイピングし、満足そうに深く頷いていた。
康二「でもさ、今でも照兄のその強引なところ、あんまり変わってへんなぁ」
ソファで目黒蓮の膝の上に頭を乗せていた向井康二が、クスクスと笑いながら言う。
目黒「俺も、康二に対してはこれくらい真っ直ぐだから」
と目黒が平然と言い放ち、康二の腰をグッと自分のほうへ引き寄せる。康二は
向井「もう、めめはすぐそうやって独占しようとするー」
と顔を赤くして縮こまっていた。ローテーブルの席では、
阿部「俺も佐久間のこと、昔からずっと特別扱いしてるよ」
と阿部亮平が爽やかに微笑み、佐久間が
佐久間「阿部ちゃんは今も昔もまじでヤンデレ!」と2本の尻尾(※ただの比喩です)を振り回す勢いで大騒ぎしている。窓辺では、
宮舘「翔太、お前も高校の時はもっと素直じゃなかったよね」
渡辺「うるせぇ涼太! 昔の話すんな!」
と、宮舘涼太が渡辺翔太の肩を優しく抱き寄せ、渡辺は赤くなりながらも大人しくアイスを宮舘の口元に差し出していた。「お兄ちゃんたち、今日も極上のごちそう(ノロケ)をありがとうございました!」ラウールがノートPCをパタンと閉じて天を仰ぐのを他所に、楽屋にはいつもの平和で、どこか2割増しで甘い、Snow Manの愛おしいトップアイドルとしての日常の空気が戻っていくのだった。
(終わり)
コメント
1件
ああ、もう……最高でした!雨の昇降口で岩本くんに傘ごと手を包まれて「付き合ってやるよ」って言っちゃう深澤先輩、あまりにも可愛すぎませんか!? 「当たり前ですよ」って笑った岩本くんの子供みたいな表情にこっちまで胸がときめきました。そして現代パートでラウールくんに暴露されまくって台本で顔隠すふっかさん……10年経っても変わらない甘さに、楽屋の皆さんの反応も含めて「Snow Manって本当に尊いな」と心があったかくなりました。お互いを特別に思う気持ちが雨の音と共に静かに溶け合っていく感じ、大好きです。めかぶぷりんさんの紡ぐ世界、これからも楽しみにしています🌷