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ピチピチ、ちゃぷちゃぷ
嗚呼、今日は雨か…残念
そう思いながら、リズムを刻むように歩く
雨なら、お母さんに会えない
だってお母さんはてんごくにいるから
てんごくは、いい事をした人が行く場所
だからお母さんはてんごくにいく
あんな、父親とは違うから
なにもできない俺を否定してくれなかった
それだけでもうれしい
ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ
周りから可哀想なんて言われるけど、 俺は自分の事を可哀想なんて思わない。
可哀想って思ったら、親の責任のように感じて
父親ならいいんだけどね
嗚呼、今日は帰りたくないな
なにもできないからだれものぞんでくれないよね
親が言っていることは本当かわからないけど
けど、そうなんだろう
だって親は大人は正しいものなんでしょ?
そう、せいちょうしてきたから
だから、父親がお母さんを殺したのもひみつ
警察って言うのに連絡をしようとしたら、 怒鳴られて殴られた
「これはお前と俺の秘密だ」
そう父親は言ってた
気持ち悪い
なんで、彼奴と約束をしなくてはならないのだ
腹が立つがまた、文句を言っては殴られだ
流石に俺も成長はした
その事は
俺は外に出ているがこれは内緒
傷だらけのボロボロの人なんてニンゲンは「気持ち悪い」だのなんだの言う
道徳というものを習ったはずなのによく言えるよね
オトナのニンゲンは周りに合わす
そうじゃないと普通じゃないって言われる
自分の意見を通すことが出来ない
したらなんかされると思う
だから傍観者になる
ニンゲンって不思議だな
ポツポツと、雨が俺を照らしてくれる
この冷たいのが気持ちがいい
これ以上変な人という目で見られたくないので、俺は路地裏に逃げ込んだ
生臭い匂いや吐き出しそうな凄い匂い
俺にはそんなのが無い
同じ、ニンゲンとして産まれてきただけ
それなのに環境によって違う扱いがある
ニンゲンは本当に嫌い
「君、大丈夫?」
突然と声をかけられた
俺はかけられることないだろうと思っていたから吃驚した
そんなニンゲンも居るんだな
お人好しだ
「大丈夫デス、ナノデ向コウニ行ッタ方ガイイデスヨ」
精一杯の声を出した
所々、声がかすれたりしたけど相手には聞こえている筈だ
「ん〜、見捨てる訳にはいかないんだよね」
「ハ、…」
「だって、俺君と同じ人外だもん」