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「…はぁーーーーーー。地味だぁぁぁぁ」
火曜日の夕方、橘 春日は溜め込んでいた雑務を終わらせる為に警察庁に来ていた。
「痛っ」
「地味なんて言うな。ほら、残業せずに定時ですぐどっか行くから仕事溜まってるぞー」
この人は、西宮 隆弘。私の上司であり、事務課の課長だ。
「だって〜…!」
「つべこべ言わない!」
「ひゃいっ!」
見ての通り、スパルタだ。
「そんじゃ、今日は終わるまで帰らせねぇからな。覚悟しとけー」
「…あ、西宮部長、お疲れ様で〜す…」
「おう、西田お疲れ様。」
「え、私は…」
「お前は違う」
やっぱりこの人、私にだけ厳しい気がする…
そう思い、西宮を軽く睨むと、咳払いをして顔を逸らされた。
あ、これ確信犯だ。
私は、西宮に対しての睨みを強くした。
「疲れた!!
ちょーっと休憩してきまーす!」
「すぐ帰って来いよー」
「へいへーい」
もう少しで終わり、という頃、上司の言葉を軽く流してから
電話をしに行こうとした時、西宮の口から、思い掛け無い言葉が発された。
「お前が俺にそんな口聞くの、やっぱ俺が捜査一課に戻さなかったからか?」
「…」
「…ごめんな、出来なくて。」
「何のことやら…さっぱりですね
…ま、いいや。行ってきまーす!」
私は震える手を押さえ込み、ドアに手を掛けた。
残業をしているのか、ところどころ明かりはついているが、外を見ると、誰も居ない。
さっさと休憩して、仕事終わらせて帰ろう。
そう思った時、急に誰かから思い切り手を引かれた。
「うわっ–」
「静かにしてください」
誰からも見られない死角に連れて行かれ、思わず脳裏によぎる事。
…もう、すぐ頭に出てくるぐらいやって来たのか。
でも、春日を引っ張った相手は見覚えのないただの会社員、に思えた。
「橘さん。
…昨日、現場いましたよね。」
「…え?–」
コメント
2件
読み終えました〜!西宮課長、厳しいけど春日さんをちゃんと見てる感じがして、そのギャップがすごく好きです。最後の「昨日、現場いましたよね」のシーン、一気に空気が変わってドキッとしました…!「やって来たのか」って過去を思わせる一文も気になります。続きがすごく気になる終わり方でした!
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