ラウール side
目 「 ラウール!!! 」
ラ 「 …え? 」
岩 「 …冷せそうな物持ってくる。 」
目 「 心配したんだぞ…!! 」
なんで…?ただ僕は…あれ…なにしてたんだっけ…。
あ…
数分前。
2人がお風呂入ってる間
何しようかな…。
そうな事を考えていたらお腹が痛み出す。
ラ 「 い”ッた…。 」
思い出した…あの人に殴られたんだった…。
アザを確認するために服をめくる。
ラ 「 どうしよう…。 」
痛々しく所々赤や青になっていた。
ラ 「 痛いな…。 」
ラ 「 ッ…。 」
痛いのは身体だけじゃない…このアザを見ると心も痛い…。
今まで殴られていた事、暴言を言われた事、辛い記憶が蘇って来てしまう。
モブ彼氏 「 お前さ、なんか言えばわかんの? 」
ラ 「 ごッ、ごめんなさいッ…、!!! 」
モブ彼氏 「 ほんと学ばないよな。 」
そのまま頭を掴まれて浴槽に連れてかれ浴槽に顔を沈められる。
ラ 「 やめッ…、!やめてッ…! 」
そんな抵抗にも耳を傾けず沈め続ける。
数秒後ようやく頭から手を離す。
ラ 「 は”ーッゞ…。 」
モブ彼氏 「 二度と逆らうな。 」
ごく一部の記憶…
そんな過去の事がフラッシュバックしてしまっていた。
だから、後ろから2人が来ている事に気づくことが出来なかった。
目「 大丈夫か? 」
岩 「 冷やせそう物持ってきたよ。」
目 「 ん、ありがと。 」
岩 「 目元冷やさないとな。 」
ラ 「 え?なんで…? 」
目 「 ラウール泣いてるんだよ? 」
ラ 「 え…。 」
目元を触ると涙を流していた。
勝手に泣いてたんだ…。
目 「 とりあえず、ソファーに座って。 」
ラ「 え、いや大丈夫ですよ…!! 」
岩 「 いいから。 」
岩本さんに背中を少し押されてソファーに座らせられた…。
僕だけ座ってるのも申し訳ないな…。
って、思ったら両サイドに座ってくれた…!
右に岩本さん、左に目黒さん。
岩 「 ラウール、1回落ち着こうか。 」
目 「 大丈夫、俺達がいるよ。 」
ラ 「 …はい……。 」
ラ 「 ごめんなさい…また迷惑掛けちゃって…。 」
ラ 「 ッ…。 」
なんでまた迷惑かけちゃったんだろう…もう僕は幸せになれるのに。僕はなんでこんなにも不幸なんだろうか。親にも見放されてた所をようやく運命の人に出会えたと思ったら傷つけられて…。なぜ…?なぜ僕だけこんなに辛い思いをしなきゃいけないのか…。僕は…。僕は…。
岩 「 ラウール…!!落ち着け、!!! 」
ラ 「 ッえ…? 」
なんで岩本さんは僕の肩を揺さぶってるの…?
目「 …包帯持ってくる。 」
ラ 「 え……? 」
目黒さんは悔しそうな顔をしてどこかへ行ってしまった…。
なんで包帯…?誰か怪我してるのかな…。あ…怪我してるのは僕なんだ…。
自ら手の甲を掻きむしっていたらしい。そのせいで手の甲からは血が出てしまっている…。
岩 「 もう、いいんだよ。俺達がいるから。 」
抱きしめられた…あたたかい…寝ちゃいそうだな…
岩 「 1人にさせないから。安心しろ、ラウール。 」
ふふ、岩本さんのぬくもり…きもちいい…な…。
目黒 side
包帯はどこにやったっけ…。
目 「 これだ。 」
2人がいるリビングに戻ると
目 「 持って…来た…よ…? 」
岩本くんがラウールを抱きしめていた。
そして、ラウールが岩本くんの中で寝ている。
岩 「 シー。 」
こっちを見ながら岩本くんが微笑み、唇に人差し指を当てた。
少し、ホッとした。
目 「 寝ちゃったんだね。 」
足音をあまり立てないようにそっと2人に近づいた。
そして、ラウールの手の甲を包帯で応急処置をする。
岩 「 ありがと。 」
目 「 ん。 」
岩本くんはラウールの頭を撫でる。
目「 よし、終わったよ。 」
岩「 ん、じゃあラウール運ぶか。 」
目 「 今度こそは俺。 」
岩 「 なんでよ!服貸してたじゃん! 」
目 「 シ。起きちゃうよ? 」
岩 「 あ、ごめんゞ。 」
目「 それに、岩本くん抱きしめながら撫でてるじゃん。 」
岩 「 じゃあ、またじゃんけんだな。 」
目 「 今度こそは勝つ。 」
岩 「 じゃーん…けん…ぽい。 」
目 「 ッあ!!また負けた…。 」
岩 「 んじゃ、寝室行こーぜ♪ 」
まーた、ルンゞで運びやがって…。
ちくしょう…。
岩本くんがそっとラウールをベットの真ん中に下ろす。
岩 「 どーする?もう寝る? 」
目 「 仕事は無かった…よね? 」
岩 「 うん、無い。 」
目 「 よし、じゃあ寝よう。 」
目 「 じゃあ、俺左〜! 」
言いながら、ラウールの左側に寝転ぶ。
岩 「 俺右ー。 」
岩本くんは右に寝転ぶ。
岩 「 明日は、今日みたいなこと無いといいな。 」
目 「 だね。 」
目 「 おやすみ、ラウール。 」
目 「 あと、おやすみ岩本くん。 」
岩 「 俺はついでかよ(笑) 」
岩 「 まぁ、おやすみ。 」
岩 「 おやすみ、ラウール。 」
コメント
2件
私は毎回続きが出ると楽しみすぎて発狂しそうになります。