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…あれ、ここはどこ?私は…なんで…?
見たことも無い和風の部屋で、私はきょろきょろと周りを見ながら考える。
すると、襖が開いた。
開けたのは、茶色の艶やかな髪に巫女の服、凛とした顔立ちの少女だった。余りの美しさに見とれていると、巫女の少女は立ちながら言った。
「やっと起きたのね。心配したわ。」
私を心配してくれている事に、慌ててお礼を言う。それに巫女の少女は、良いのよ、別に。と微笑みながら返事をする。
巫女の少女は布団に居る私の横に座り、ある話をしてくれた。
最近、外の人間がここ、幻想郷に入り込んでしまう異変が起きているらしい。誰の仕業かはまだ分からないが、1度入り込んでしまっても異変が解決次第帰ることは出来るらしい。
巫女の少女は「ごめんね、異変に巻き込んでしまって」と私の目を見ながら丁寧に謝る。
そんなに丁寧に言われたらどんな反応をすればいいか分からなくなってしまう。後、異変が解決しないと帰れないことを知り、もしかしたら家族も心配しているかも…と焦りと不安が私の中に募っていく。
ふと、ある考えが私の頭に浮かぶ。
自分も解決の為に何か出来ないのかな…と、巫女さんも困っている様子だし、私が出来ることなら何でもしたい。私以外にもここに迷い込んでいる人はいるかもしれないから。1度巫女さんに言ってみよう……緊張で高鳴る胸を抑え、巫女さんに考えを伝える。
「…駄目よ、危ないわ。貴方はまだ来たばっかりだから知らないと思うけど、ここには妖怪や妖精、鬼も居るのよ。異変が解決するまで待って欲しいの。」そう、巫女さんは私の考えを理由をつけて断った。そんな事は分かっていたけど…言わなければ何も進まないと感じたから、巫女さんに伝えたの。
巫女さんとの間に気まずい様な沈黙の空気が流れた。
…その時だった。襖が勢い良く開き、金髪の少女が大声を出し現れた。
「話は聞いたぜ!!霊夢、ここは少しこの子と協力して見たらどうだぜ!!」