テラーノベル
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祝宴を中座した私は帝国の侍女たちによって身を清められ、浴室のベッドの上で全裸のまま横たわり、体に香油を塗り込まれる。
もともとレティについていた女官たちは、輿入れと同時に役目を果たし終えたという事になったらしい。
ジョゼは私が帝国で暮らすようになっても側にいると言ってくれたが、彼女がいるとフェリシテだとバレてしまうので、諸々の問題が終わったあとに合流する事になっている。
帝国の女官や侍女が去ったあと、ネグリジェ姿になった私は寝室で落ち着きなくウロウロし、困り果てる。
やがて――。
「アルフォンス陛下がおいでです」
伝言侍従が告げたあと、ガウンを羽織った彼が現れる。
私は真っ赤になり、どんな反応をすればいいか分からず、立ち尽くしたままアルフォンス様を見つめる。
いつもは皇帝陛下としての威厳を保つため、装飾の美しい服に身を包んでいる彼が、初夜のための格好をしている。
それを見ただけで、緊張と羞恥が極限になり、呼吸困難になりかけた。
「君は……」
アルフォンス様は私を見て微笑み――、両手で頬をムニッと摘まんできた。
「なかなか思い切った作戦をとったな。聖女としての振るまいも完璧だったから、本当はレティシアなのではないかと疑いそうになった」
「……私だと分かりましたか?」
おずおずと尋ねると、彼は少し顎をそびやかして自慢げに言う。
「俺がフェリを見間違えるものか。十三年前からずっと、うり二つな双子を見守り続けてきた。君がどれだけレティシアに見た目を寄せても、俺は騙されないよ」
優しく微笑まれ、胸の奥がキューッとなる。
やっぱりこの方の事が大好きだ。アルフォンス様だけは絶対に誰にも譲れない。
気持ちを再認識した時、彼は照れくさそうに笑って尋ねてきた。
「せっかくの初夜だからキスしても?」
「……は、はい……」
返事をすると、アルフォンス様は私の背に手を回し、落ち着かせるように優しく撫でる。
そしてもう片方の手で私の顎を捉え、少し上を向かせるとそっと口づけてきた。
柔らかい唇が触れ合い、フニュリと潰れる。
それだけで気持ちがフワフワして、この上なく幸せな気持ちになった。
アルフォンス様は私の髪を撫で、耳を指先で辿ってくる。
「んっ」
くすぐったくて首を竦めると、彼は悪戯成功と言わんばかりにクスクス笑った。
「……フェリ、必ず君を皇妃にする。だから……、いいだろうか?」
改めて初夜を執り行っても良いかと尋ねられ、頬を染めた私はコクンと頷いてアルフォンス様の手をとった。
寝台の上に横たえられた私は、アルフォンス様によってネグリジェを脱がされ、一糸まとわぬ姿となった。
彼もまたガウンを脱ぎ、軍神のように見事な筋肉がついた上半身を晒している。
「フェリ……、可愛い」
彼は私を見て呟き、髪や頬、首から肩にかけて優しく触れてくる。
寝室内は薄暗いけれど、勿論恥ずかしいので両手で胸元を押さえ、脚を閉じている。
けれどアルフォンス様は優しく私の脚を割り開くと、その間に腰を入れて覆い被さってきた。
「ん……っ、む……」
優しくキスをされて舌を絡めている間、彼は私の乳房を揉み、クリクリと乳首を転がしてくる。
ピクンッと体を跳ねさせると、少し唇を離した彼は妖艶に笑った。
アルフォンス様は身長が高いし、着衣時からは想像できないぐらい、がっしりした体つきをしている。
胸板は厚いし、背中も広い。
私は平均的な身長で、胸のボリュームはあれど、それ以外は普通体型と思っている。
だからこうやって押し倒されると、大きな獣に懐かれ、舐められているような感覚に陥った。
「どうされてしまうのだろう」という、ほんの少しの恐れと緊張があるけれど、それを上回る多幸感もある。
アルフォンス様はチュッチュッとリップ音を立てて、私の首筋や鎖骨、胸元にキスをしていく。
加えて柔肉に両の指を埋め、自在に形を変えるように乳房を揉んだ。
火照った私の体からは薔薇の香油の匂いが立ち上り、湯浴みをした彼からも、温もりのある落ち着いた香りがする。
最高級のリネンは触れて気持ち良く、私はいい匂いを嗅ぎながら身じろぎをし、天国かと思う褥で猫のように体をくねらせた。
愛情の籠もったキスを受けるうち、私の体は発情して秘所からトロリと愛蜜を零す。
やがてそこに彼の指先が至った時、ヌルヌルと陰唇を撫でられ、自分が思っていた以上に濡らしていた事を知った。
「あ……っ、ん、んぅ……っ」
陰唇を撫でられるたび、そこがふっくらと充血していくのを感じる。
触られるごとに感覚が鋭敏になり、愛しさが募る。
蜜孔に指を入れられた時、私は小さく息を吸って身を竦めた。
「大丈夫だ、フェリ」
けれどアルフォンス様に優しく囁かれ、ゆっくりと体の力を抜いていく。
一度は経験した行為で、夫婦になったあとは何度もする事なのに、こんなに恥ずかしくて緊張するなら、一生慣れる事はないと思ってしまう。
(でも、触れ合うのは気持ちいい。求められるのは嬉しい)
私は蜜壷に指が侵入してくる感覚を得ながら、吐息を震わせる。
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