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犯人って一体誰だろ?もしかして祖国様だったりして…まあどんなエンドでもいいんですけどね!
皆さんいいねありがとうございます…
あと一話!!!
投稿頻度増やすつもりだったんですけど変わってませんね
許してください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本田の様子には、違和感を覚える国体も少なくなかった。
だが、今は彼の足取りをつかむことが最優先だった。
最期に彼と一緒にいたのは誰か、
それが、犯人を見つける唯一の手掛かりだから。
「1ヶ月…無いぐらいかな?確かに僕、アーサーくんに会ったよ。
それも少しの間だけど…」
「少しの間?それはどういうことだい?」
「えぇ…そのまんまの意味だよ、
理解できないの?アルフレッドくん、大丈夫?」
「君の説明が悪いんじゃないのかい?
これからは文に興してから話すことをお勧めするよ」
アルフレッドとイヴァン…2人の仲は他の国体も認めるほど険悪である。
勿論表向きには仲良くしているかのように見せているが…
お互いがお互いを嘲笑し、足を踏みあってきた。
「…イヴァン、今はやめといたほうがええよ。」
「…アルフレッドも、そうムキになる必要ないだろ?一旦落ち着けって。」
アントーニョとフランシスが、それぞれを宥める。
2人もなにかを思ったのか、会話はそれ以上激化しなかった。
「それで結局少しの間、としか言っていないが。
詳しく説明しろ。」
スコットランドの言葉をきっかけに、地下の視線は再び、イヴァンに向けられた。
「えぇと…どのぐらい話したっけ…
あ、そうだ。」
「確か…来週だったかな?
僕のところと、アーサーくんのところで会談をする予定だったんだ。
知り合ってからは長いけど、まだあんまりお互いのこと知らなくて…
だから、僕のうちに招いて、国体同士の親睦を深めようって話しになったんだよ~」
「話しているうちにだんだん楽しくなってきちゃって…
ほら、アーサーくんってお酒が好きでしょう?
だから、僕のうちにあるウォッカを勧めたんだけどね」
「『これから本田のところにいくから、飲めない』って、断られちゃったんだぁ」
どよめき、焦り、全ての感情が地下に埋め尽くされた。
フェリシアーノ達の、そして今回の証言は全て、本田菊が犯人だと示唆するもの。
まるでそれは、彼が遺した最期の足掻きのようなー
『あれ、また回ってきちゃったね、本田くん?』
嘲笑するかのように、ウェールズが口にした。
それ以外には誰も話さない。
視線の先にはただ一人、本田菊がいたから。
「おやおや…随分と酷いことを仰る… 」
「確かに、アーサーさんとはお会いしましたよ。
ですがアーサーさんもお忙しいお方。私の後にもアーサーさんにお会いされた方は居るのでは?」
沈黙。
名乗りあげれば犯人だと、言われてしまうから。
あるいはー本当に、誰もいなかった?
「、!なるほど…」
驚いた、という風に、少し目を見開いてから続けた
「では、私がアーサーさんを殺める動機はなんでしょう」
「大切な友人をこの手で…そんな愚行をする理由は?」
彼は、まだ眠っている。