💚「めめ、今度休みかぶってる!」
🖤「え、ほんと?いつ?」
💚「来週の水曜日!」
スケジュールアプリを開くと、そこには既に先約が入力されていた。
🖤「その日しょっぴーと約束しちゃった」
💚「えっ…そうなの?」
さっきまで弾んでいた阿部ちゃんの声が1トーン低くなった。
今月はもう一緒にオフの日がないらしい。
そして俺が予定を変えないのも知っているから、阿部ちゃんは口を尖らせながらスマホをテーブルに置き、横目で縋るようにこちらを見た。
💚「…ちょっとでも時間とれない?ご飯だけとか」
🖤「出かけるから1日がかりかな。ごめんね、でもこうやって仕事のあとはいつも阿部ちゃんのためにあけてるから」
💚「うん…」
納得しているのかしていないのかわからない返事を聞き、その話は終わった。
阿部ちゃんはいつも通り笑顔で俺のご飯を美味しいと食べてくれて、一緒にお風呂に入って、明日も早かったけど身体も開いてくれた。
運が悪く、同じようなことが何回か続いてしまった。
阿部ちゃんは毎回ちょっとの時間も無理?とか、どうにかならない?って聞いてきた。
申し訳なかったけど、俺もなかなかない休みに友だちとも過ごしたいし、阿部ちゃんと会ってる回数に比べたら全然少ない。
俺なりにうまく時間を使い分けているつもりだった。
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