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「みんなお待たせ!あのゲーム、買ってきたよ!」
みのりが手に持っているのは、多人数プレイ対応のRPGゲーム。配信に使うようだ。
「私が急にそのRPGゲーム買ってきてって頼んだのに、もう買ってくるなんて。みのりは仕事が早くって助かるわ !」
「そ、そうかな?ありがとう、愛莉ちゃん!」
「みんな、早速プレイしよう。色々配信について考えながらね」
「ええ、そうね!」
「じゃあ、やってみよう!」
みのりがゲームをスタートした瞬間、メンバーは目の前が真っ暗になり、気を失ってしまった。
「…あれ?」
みのりは、遥と一緒に芝生の上で倒れている。
「こ、ここどこだろう?」
みのりは辺りを見回すが、誰もいないし、何もない。ただ芝生が広がっているだけだ。
「ど、どうしよう…は、遥ちゃん、ここどこか、分かる?」
遥は反応しない。まだ気を失ったままのようだ。
「遥ちゃん…大丈夫かな…」
その時、みのりの前に魔物が2体出てくる。どうやらコウモリの魔物のようだ。
「えっ!?も、モンスター!?は、遥ちゃんが倒れてるのに…ど、どうしよう!?」
みのりが慌てると、みのりの手が動物の手に変化し、耳が犬の耳に変化する。
「な、なにこれわん!って、語尾がわんになってるわん!どういうことわん!? 」
その時、遥が起きる。
「…ここ、どこ…?って、立ってる犬がいる…?幻覚を見てるのかな…?」
「あ、遥ちゃんが起きたわん!遥ちゃん、急いで逃げてわん!モンスターがいるわん!」
「わ、わんってどういうこと…?それに、もしかして、あなた、みのり?どうしてみのりが犬の姿に? 」
「そ、それは後で話すから!とりあえず逃げてわん!」
「で、でも…みのりを置いてくわけには…」
その時、遥が猫の姿に変化する。
「えっ…ね、猫?」
「は、遥ちゃん!急いで…え、えええええ!?遥ちゃん、猫になってるわん!?」
「ちょっと恥ずかしいな…」
そんな恥ずかしがる遥をみのりはずっと目を輝かせて見つめている。
「遥ちゃん…!可愛いわん…!」
「み、みのり、可愛いって言ってくれるのは嬉しいんだけど…モンスターは大丈夫なの?」
「あ、わ、忘れてたわん!よし!倒してくるわん!」
「私も加勢するよ。じゃあ戦おうか!」
コウモリの魔物1がみのりに火炎弾を撃つ。
「あ、熱いわん!でも、倒さないと!」
みのりがコウモリの魔物1に噛みついて攻撃する。
コウモリの魔物1はまだ倒れないようで、今度はもっと威力のある火炎弾を撃ってくる。
「あ、熱すぎるわん!早く倒さないと!」
また噛みつくと、コウモリの魔物1は倒れた。
「みのりのレベルが2になりました!」
急に文字が現れ、みのりは戸惑う。
「えっ…?レベル…?」
コウモリの魔物2が遥に岩の塊を投げつける。
「痛っ…これは早く倒さないと大変なことになりそう」
遥は爪でコウモリの魔物2を引っ掻く。
一瞬コウモリの魔物2が怯むが、また土の塊を投げつけてく る。
「土の塊はもう嫌…早く倒さないと」
遥はまた引っ掻くと、コウモリの魔物2は倒れた。
「遥のレベルが2になりました!」
文字が出てくる。
「…レベル?」
「遥ちゃん!大丈夫だったわん?」
「うん みのりのおかげだよ」
「そ、そうかな?ありがとうわん」
「そういえば、愛莉と雫は?」
「た、確かに!どこにいるんだろう愛莉ちゃんと雫ちゃん… そうだ、私が探しに行ってくるね!待ってて!」
みのりが走り出す。
「えっ、あ、みのり!?待ってー!」
遥もみのりを追いかけだした。