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16話 鉢合わせの夜
闇が一段と濃くなったのは、外では雨が降りだしたからかもしれない。
電気をつけずにベッドに腰掛けると、小林が肩越しに振り返った。
「シャワー、借りてもいいですか」
彼女の足元には白いブラウスと下着。
俺は返事の代わりに、小林の腕をぐいと引き寄せた。
もう寝ないと決めていたのに、小林と会社帰りに会うようになったのはいつからだろう。
フリッツコーポレートの仕事は順調で、彼女と接点が消えるまであとわずか。
だからなのか、いつしか仕事の話だと呼び出すようになり、麻耶より小林を抱く日が増えた。
もちろんひとりで寝る夜もあるが、そんな日はたいてい小林を抱く夢を見る。
夢から覚め、小林がいないとわかった時の落胆は、自分でもうまく説明がつかない。
ベッドに押し倒すと、小林は瞳を柔らかくした。
それを合図に、首筋に唇を当て、胸へと手を這わす。**************************
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