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くろ
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💛「……俺?」
宮舘の姿をした幽霊に真っ直ぐ指をさされ、岩本は完全にフリーズした。
💛「……なんで…?」
自分の胸元を指さしたまま、困惑と恐怖の混ざった声を漏らす。
🔴「だって……、俺の好みなんだもん♡」
幽霊は宮舘の端正な顔を崩して、うっとりとした表情で岩本を見つめる。
💛「………っ!」ビクッ
宮舘とはいえ、中身が違う不気味な存在に甘いセリフを吐かれ、ゾワリと鳥肌が立った。
🖤💙「「ダメだ!!」」
その瞬間、重なるようにして鋭い拒絶の声が響いた。
目黒と渡辺だ。
🖤「そんなこと許可できない…!」
💛「……目黒」
🖤「岩本くんは俺の恋人なんだから!絶対にダメ!」
目黒は恋人である岩本を守るように一歩前に出た。
💙「第一、涼太は俺と付き合ってんだよ!わかったら、さっさと出てけよ…!」
渡辺は自分の恋人の身体を好き勝手に使われている怒りから、幽霊を激しく睨みつける。
🔴「…………ふーん」
二人から凄まじい剣幕で否定され、宮舘(幽霊)はキョトンと首を傾げた。
🔴「そっかぁ……」
しかし、すぐにその顔から無邪気な笑みが消え、冷徹な光が瞳に宿る。
🔴「……なら、仕方ないなぁ」
幽霊は、宮舘の白い首筋に自らの細い指先をゆっくりと這わせた。
💙「おい…!何してんだよ…!」
🔴「……見て、わかんないの?」
爪が皮膚に小さく食い込む。
🔴「言う事聞かないと……この子、死んじゃうかも♡」
楽しげだが一切の冗談を感じさせない声で、幽霊は明確な脅しをかけてきた。
🔴「どう、する?………ね”ぇ」
💙🖤💛「「「…………!」」」
その指先に少しでも力が加われば、宮舘の命に関わることは誰の目にも明らかだった。
💛「……わかった。言う通りにする」
短い沈黙の後、岩本は覚悟を決めたように低く答えた。
🔴「ふふっ♡そうこなくちゃ♪」
ここで拒否して宮舘の身に何かあれば、一生後悔する。
🔴「それじゃ、毎週土曜に【5回】デートしようね♪そしたらこの子から出てあげる♡」
幽霊はパッと表情を輝かせ、嬉しそうに両手を合わせた。
💙「はぁ!?」
しかし、その条件を聞いた渡辺がすぐさま噛み付く。
💙「一回じゃないのかよ!」
渡辺の抗議に対して、幽霊は言葉を一切返さなかった。
🔴「…………」
ただ、すっと目を細め文句をこれ以上言わせないような視線を渡辺に突き刺す。
💙「くっ……」
その圧に押され、渡辺は悔しげに奥歯を噛み締める。
💛「……あんた、名前は?」
緊迫した空気を破るように、岩本が尋ねた。
これからデートを重ねる相手だ。
正体を探るためにも名前くらいは知っておく必要があった。
🔴「ん〜? ……忘れちゃったぁ♡キミのことはなんて呼ぶ〜?」
💛「……何でもいい。……お前の望み通りデートはする。でも、宮ちゃんを傷付けるのは絶対に許さないから」
岩本が幽霊を真っ直ぐに見据え、強い口調で釘を刺す。
🔴「大丈夫だよ〜♪」
💛「……本当か?」
宮舘の身体にこれ以上の負荷をかけさせるわけにはいかない。
🔴「うん!照が言うことを聞いて〜そこの2人が大人しくしてれば何もしないよ♪」
🖤💙「「…………」」
幽霊は再び怪しげで妖艶な笑みを浮かべた。
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すっかり興が冷めてしまった一行は、それ以上遊園地に留まることなく、帰路につくことにした。
🖤💛💙「「「…………」」」
帰りの車内は、これまでにないほど最悪な空気が満ちていた。
🔴「〜♪〜♪〜♪」
岩本がハンドルを握る車の助手席で幽霊は機嫌良さそうにふんふんと鼻歌を歌っている。
🔴「るん♪るん♪る〜ん♪」
宮舘の身体で、宮舘の声を漏らしながら、中身は全くの別人が楽しそうにしている光景。
🖤💙「「…………」」
それをバックミラー越しや後部座席から直接見つめる目黒と渡辺の表情は、不快感でいっぱいだった。
🔴「らら〜♪ら〜ん♪」
目黒は恋人を奪われる怒りに溢れ、渡辺は愛しい恋人を人質に取られた屈辱に拳を握りしめていた。
💛「…………」
助手席から聞こえる異質な鼻歌を受け流しながら、岩本は静かに前を見つめる。
💛「(……やるしかない)」
宮舘の身体を無事に取り戻すため。
岩本照の、前代未聞の【幽霊とのデート】が、いま幕を開けようとしていた。
【残りデート数:5回】
コメント
7件
一気に読んで来ました♡ zetsu様の作品、世界観があって惹き込まれます✨ どうなっていくのかめちゃくちゃ気になる〜(*´艸`*)
面白くなってきたなぁ〜♪