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いつも1人きりだった家に奏叶が居るって変な感じ鼻唄を歌いながら何だか楽しそうにお粥を作ってる
今更こんな事思うのめ変だけどあの人が…私の彼氏…
奏叶「千菜起きれる?お粥出来たよ」
ゆっくりベットから起き上がる
食欲ずっと無かったのにお粥の美味しそうな匂いがする…
奏叶「栄養満点特製お粥♪食欲ある?」
千菜「少し…」
奏叶が居なきゃ食べてなかったけど…
奏叶「そっか。少しでも食べないとね
では、はい」
奏叶は一口分取ると私に近づけた
千菜「…何?」
奏叶「何って…食べさせてあげるよ
ほら口開けて」
まさかこれがやりたかったのかな…
にこにこして本当楽しそう…
でも私がやると思ってるのかな…
千菜「…自分で食べれる」
何だか恥ずかしかったから私は奏叶から顔を背けた
千菜「……」
食べさせられるなんてそんな子どもみたいな恥ずかしい事絶対しない
奏叶「分かった、ごめん千菜
しないからそんなに怒らないでよ
ほら、温かいうちに食べなよ」
私は奏叶からお粥を受け取った
今日…初めてのご飯…
一口、口に入れた
奏叶「どう?うまい?」
千菜「うん…すごく美味しい…」
これなら問題なく食べられそう…
奏叶「そっか!良かった♪」
安心したように…そして嬉しそうに笑った
なんだろ…私の周りって…
奏叶「どうした千菜?」
千菜「奏叶も湊も伊藤先生も…皆料理上手だからすごいなって…
私もちょこっと作るけど皆の方がきっと上手」
奏叶「え、ちょっと待って…伊藤!?なんで伊藤!?」
千菜「休日はほんのたまにだけど、ご飯作りに来てくれてたから…外に食べに行った事もあるよ
しっかり食べろって」
先生が作ってくれたご飯も外に食べに行ったご飯も美味しかった
特に外食なんてずっと出来てなかったからあの時は楽しかったな…
奏叶「へぇ…そうなんだ
(…あっの野郎~…それじゃまるでカップルじゃんか…)」
きゅぅ…きゅぅ…
奏叶「なに?この鳴き声」
千菜「チョコ…?」
チョコが鳴いてる…なんで…
…そういえば今日まだ餌あげてない?
千菜「ごめんチョコ…っ
待ってて、今餌あげるからね」
くら…
立ち上がろうとしたらひどい立ち眩みに襲われた
熱のせいで…でもチョコが待ってる
奏叶「無理しないで千菜は寝てて
俺が代わりにやるからさ」
奏叶……
千菜「ありがとう…
そのゲージの横のやつ、中のお皿に入れてあげて」
奏叶「これね。分かった」
きぃ…とゲージを開ける奏叶
はぁ…熱のせいとはいえチョコに餌をやり忘れるなんて飼い主失格かも…
チョコごめんね…
きゅぅきゅぅ…
奏叶「あっ」
チョコは餌に目もくれずゲージの外に飛び出してきた
ひょこっ
奏叶「あ、やばい。ゲージから出ちゃったっ」
千菜「えっ…ごめん捕まえて」
だけど奏叶は表情を曇らせた
捕まえようと手を伸ばすけど中々掴まない
千菜「…もしかしてハムスター苦手なの?」
奏叶「苦手っていうか…怖いんだよね
だっていつ噛みついて来るか分からないでしょ!?」
まさか奏叶がハムスター苦手なんて…
そうしてるうちにチョコは棚から私のベットの上までポスッと落ちてきた
千菜「チョコ…?」
ひょこひょこと私の方に歩いてくる…?
そして私のところまで来るときゅぅきゅぅと鳴いた
千菜「もしかして…心配してくれたの?チョコ…
お腹空かせて大好きな餌が目の前にあったのに私の所に来てくれたの…?
チョコは優しいね……で、奏叶はそんなに目を輝かせてどうしたの」
奏叶「いや…俺泣きそう…やばい…感動した
小さい体で危険をかえりみず千菜を心配して…チョコ…お前って奴は…」
奏叶…変なスイッチ入っちゃった…
意外と涙脆いんだな…
きゅぅきゅぅ
千菜「チョコありがとう…私は大丈夫だよ
奏叶、ごめん。餌取って貰ってもいい?」
奏叶「うん」
私は餌を自分の手の上に乗せてチョコに食べさせた