ども、主です。それでは本編どうぞ!
ーNoside
その日は帝様の報告帰りだった。やはり帝様は話が長い。すっかり明かりを灯さなきゃいけないほどに暗くなってしまった。いそいそと帰ろうとした時、女官に呼び止められた。そういえば、あの💗の妹は何をしているのだろうか。ふと、💙はそう思った。
女官「💗様がお呼びですわよ。」
💙「あっ、はい。」
四十路とだいぶ年の女官だが、💗の世話はしっかりしていると思っていた人だ。💙の仕事は、大体この人に教わっていた。
女官「ふふ、💙さんはまだお気づきでないようね。」
💙「何にですか?」
女官「さぁ。私にはわかりませんねぇ。」
悪戯げにその女官は笑った。行燈の灯り火がその女官の顔を不気味に引き立たせる。💗の部屋の前に立つと女官は💙に行燈を渡すと「ごゆっくり」と手を振った。遊郭でもないからそんなこと言うなと思ったが、急いで入ることにした。💗は、書類の山に囲まれ、だいぶぐったりしていた。
💙「💗様。お呼びでしょうか。」
💗「、、、ん。」
💙「何かあったnうわっ!」
ドサッ
💙「さ、💗様、、、?」
💙は、💗に後ろから抱きしめられていた。しかし、抱きしめるといっても、力強くではなく、頭がちょこんと💙の小さな肩に乗っていた。
💙「、、、💗様?」
💗「、、、何も喋らないで欲しい。」
💙「、、、御意。」
ただただ、何もしない時間が過ぎた。これだけなら、仕事やれと普段なら思っていたかもしれないが、今回は違った。なぜか、肩が妙に湿っている。
💗「、、、俺は💛や🧡が羨ましい。」
💙「どうしてです?」
💗「俺達は腹違いの兄弟。母親の立場が違いすぎるんだ。💛だったら、別に王宮を出ても何も咎められることはないだろう。🧡だって、王宮を出ることは許されなくても位を下げてもらうことくらいはできる。だが、俺だけは違う。俺は母上、つまりは現后と帝のちゃんとした子供。俺だけはどうあがいても、いずれは帝に即位しなくてはいけない。」
💙「、、、。」
💗「俺は帝なんて堅苦しいものにはなりたくない。」
それははっきりとした口調、いや、主張だった。こんなに弱音がはっきりと聞こえていたのは初めてかもと💙は思った。泣いているのに、こんなにも挫けているのに。どうしてこんなことがはっきり言えるのだろう。立場という大きな何かに追われている💗の苦しみ。それを何とかしてあげたい。💙は、ただそう思った。
💙「、、、お顔をお上げください、💗様。」
💗「、、、?」
💙「立場上、僕から言えることは何もありませんが、その心の傷を癒やすことくらいならできます。」
💗「、、、なんだ?」
💙「僕がよく幼い時に近所の姉ちゃんにやってもらったものです。」
💙はそういうと、💗の目元に手を当てた。王宮に入る前は、「もう大人だから」って言われてやっては貰えなくはなったけど。でも、その時にやってもらったおまじない。占いとかは信じない💙だが、これだけは信じれた。
💙「痛いの痛いの飛んでいけ。」
💗「////!?!?」
💙は、軽く💗の濡れた頬に唇を当てた。💗は思わず顔が真っ赤になっていく。
💙「大人なんだから、もうやりませんからね。」
💗「、、、もう一回だけ、もう一回だけ頼む。」
💙「ダメです。」
💗「お願い、、、(´;ω;`)」
💙「自分よりも立場が低い人にそんな懇願してどうするんですか。」
💗「、、、まぁでも、まじないってすごいんだな。」
💙「、、、ふふっ、そうですね。」
💙は、ちょっとした心の変化に少し頬を赤らめていた。
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