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「賭け」
(えっ……)
“おいで”と―――“デートしよう”と言われた意味が、咄嗟にわからなかった。
神戸でデート?
どういうこと?
私が彼のメッセージに「いいね」と言ったから、冗談を言っているのだろうか。
日比野(ひびの)の真意がわからず、ひとまず返信はやめ、食べかけていたおにぎりをかじった。
パリ……という海苔の音が、やけに空々しく響く。
……冗談だよね。
神戸なんてすぐに行ける距離じゃないし、こんなふうに誘われるような場所じゃない。
冗談だと思い込み、おにぎりを食べ終えたところで、スマホに着信が入った。
画面に表示されていた名前は日比野で、見た瞬間、心臓が跳ねる。
一瞬出るか迷ったけど、私はスマホをつかんで非常階段へと走った。
鉄扉を開け、壁際に寄ってスマホを耳に当てる。
「もしもし」
「千尋(ちひろ)?メッセージ見た?」
耳に入ってきたのは、明るく陽気*******
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