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思い出は必ず楽しいと思える。だから僕は、何度も思う。
過去に戻りたい__
ピピピピピピ
スマホのタイマーを片手で止め、急いで日付を確認する。今日は2022年の、10月9日…
今日もまた、昨日の明日がきた。毎朝毎朝、期待しては絶望するを繰り返しては思う。何をやっているのだろう、と。
僕は重々しい体を起こして少し生暖かい布団から出た。昨日よりも重たい腕にシャツの袖を通す。今日もひんやりと冷たい。
4月から僕は中学生。気がつけば、時は流れて10月である。友達という友達もいない。裏では有る事無い事、言われる。そんな、日々。
服を着替えれば、リビングに向かう。母に朝ごはんを尋ねられるので、僕はパン、と、だけ言い、付いていたテレビのニュース番組横目にスマホを見た。
*”*過去に戻ること可能である”
*”*過去に戻ったことのあるAさん曰く__”
元々おまじないとか、呪いとか信じる方ではなかった。でも現在の僕にはどんなに非現実だったとしても、今日もまたいくつもの方法を試す。
それもこれも、全ては過去の戻るために…。
ふとテレビニュースの画面に写った時間が目に入った。時間だ。
そんな思いと裏腹に、僕の足はあの中学校に向かっていった。