人

人……4

今日はよく寝れなかった

朝になるアラーム

ちょっと怒りながら起こしに来る

お母さんはもう居ない

今日は葬儀だ

本当の別れだ

親戚のおじさんが迎えにきてくれた

おじさんとは会うのは正月ぶりだ

おじさんは優しくこう語りかけてきた

おじさん｢大変だっただろう｣

その言葉だけで泣いてしまった

こんなに親切にしてくれる人がいる

それから他愛のない話や世間話を少しして

着いた葬儀場

告別式が終わってから火葬を行う

火葬が終わるまでの間

これからの事や

将来のこと

色々なことが溢れてきた

お骨上げの時のお母さんは

細くなってしまった

涙が溢れ出ながら骨を一つ一つ掴みながら

納骨をした

一連の流れが終わってしまい

精進落としの会食だ

ここでも食事は喉を通らなかった

お吸い物を飲みながら親戚の話を聞いていた

皆の食事が終わり

後片付けを行い

送ってくれた親戚のおじさんにまた送ってもらった

おじさんはいきなり

おじさん｢…行くとこないんだろ｣

俺｢…はい｣

おじさん｢狭い家だけど、来るか？｣

俺｢…？！はい！ ｣

嬉しかった

返事をする声は震えていたと思う

涙が溢れて止まらない

顔はぐしゃぐしゃになっていたと思う

家に送ってもらい、荷物を整理した

それからおじさんの家に住まわせてもらった

転校しなくてもいい距離におじさんの家はある

学校が変わらなくていいのは大変嬉しかった

葬儀も終わり、一段落落ち着いたから

明後日には学校に行こう…