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2 - 自業自得

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2024年06月16日

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「助けてほしい」

なんて、言えるわけがない。だってしょうもないことだから。

皆頑張ってる、私も極力頑張ってるつもりだ。でも結局誰にも私の努力は響かず、届いてない。

皆ができることを出来なくては、私は平均になれない。皆が10歩進んでいる間私は、踏み出して良いのかも分からずただ地面を踏んでいるだけ。

だから進めるときにたくさん進まないと。

止まっている時間があまりにも多すぎる私は、皆においていかれてばっかりだ。

いや違う。私のせいじゃないか。手を伸ばしてくれたのを突っぱねて、「なにも出来ない自分を可哀想な人」と、自分はそういう人間だと諦めていた私が悪いだけだ。

皆は手を伸ばしてくれていた。私はそれを理想と違うからと無視しただけだ。

自分から泥を被りに行っていたのだ。

だから皆が10歩進んでいる間、私は自分から進まなかったのだ。

私はそれを全て助けてもらえなかっただとか、環境や人のせいにしていたのだ。

「自業自得」だ。

だから助けなんて要らない。

間違っているのも、優しい皆は助けようとしてくれているのも知ってる。

でももう遅すぎた。

もう皆は手を伸ばしてはくれない。

また、呆れられてしまったようだ。醜い自尊心のせいで。

神様、もし生まれ変わることが出来たなら裕福な家庭に生まれたいとか、すごい力をくださいとか、皆に愛される人にしてくださいとか、そんなことは頼まないので、

どうか、どうか、このまま生まれ変わらずに、人の記憶から消させてください。

生きているだけで迷惑をかける私は、もう疲れてしまった。

皆頑張っているのに、私はまだやれるはずなのに、もう疲れてしまったから。

生まれ変わっても同じ醜態をさらすだけなのだから。

私がこの世から去ることがあったのなら、もうこのまま、楽に死なせてください。

でもなにか言いたいことがあるとするなら

「私を認めて」「助けてという小さな悲鳴に…誰か気づいて」

でもこんなこと実際には言えないから、だからほら、私はまた失敗する。


でも全て、私のせいなのだ。

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