涼ちゃんは、相変わらずウンウン唸りながら鍵盤を鳴らしていた。いい感じに仕上がっているみたいだけど、もう少しなのだそうだ。
今日は涼ちゃんの撮りを延期させてもらって終わることにした。
大森「みなさーん!今日はありがとうござました。次は…来週?…来週ですね。よろしくお願いします!」
全員「よろしくお願いします。お疲れ様でした!」
片付けて顔を上げると涼ちゃんが見えた。若井は…もう、次の仕事に行ったらしい。
大森「涼ちゃん。若井から…聞いてる?」
藤澤「あ!うん。聞いてるよ。元貴ん家で良かったの?」
大森「うん。大丈夫。涼ちゃん家の割合多いから…いいよ。」
藤澤「…ん…ありがと…。」
ほら、今…涼ちゃんも…きっと…俺も…。
幸い、スタジオにはもう誰も居なくて、それに気付いたら…我慢できなかった。
大森「…涼ちゃん…。」
俺は涼ちゃんに抱きついてキスをする。軽いもので終われるわけはなく、舌が絡み合い、吹い立てあい…。湿った音が耳を犯す。
藤澤「…っ…ね、…元貴…早く、帰ろ?」
唇が離れて、涼ちゃんは潤んだ瞳で言った。
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キリのいい所なので第二話終わります。
次から長くなりますので…
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