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それでは、
どうぞっ。
ーーー
🩵「ねえ、來亜…?」
🩵「許して…」
🤍「…、」
🩵「本当に、誤解なの…。」
私たちは付き合っていて、同棲をしている。
今日は2人とも仕事が休みで家にいる。
昨日の夜、私は綺羅と飲みに行き酔ってしまったこともあって、そのまま一晩綺羅の家で過ごした。
🤍「昨日、いつまで待っても帰ってこないから心配して綺羅に連絡しようと思ったら綺羅からメッセージ来たの。」
🤍「、…なんて来たと思う?」
🩵「ええーっ…と?」
📱來亜ー🎶あなたの柚葉ちゃんは私の物だよ💞
そして
柚葉が綺羅の膝で寝ている写真。
🤍「私だったら酔っていても柚葉に会うために一目散に帰るのに…」
🩵「っ、!?來亜…//」
🤍「でも、…でも柚葉はいつも綺羅と遊ぶ。」
🤍「今までは、今までは!、遊んでただけだから許してた。我慢してた。」
🤍「今回は、違うよね。」
🩵「來亜、ごめん。本当にごめん。」
🤍「そもそも、綺羅には都愛がいるじゃん…」
🤍「どうして?」
🤍「私に飽きちゃったの?」
🤍「私じゃドキドキしない?」
🤍「綺羅といた方が楽しい?」
🩵「來亜、!!!違う、そんなことないッ!」
🤍「説得力がないよ、笑…」
🤍「もういいよ。」
🩵「ちょっと、どこいくの!!!!」
來亜は家から飛び出してしまった。
來亜は何かあると
すぐに顔が赤くなる。
すぐに赤ちゃんのように泣く。
素直で、単純で。
恥ずかしがり屋さんでそれでもみんなを笑顔にできる可愛い子。
1番最初に甘えてくれる。
1番最初に頼ってくれる。
1番私を愛してくれる。
愛してくれていた。
そんな來亜が
大好きだった。
🩵「來亜、!!」
私は必死に來亜を追いかけた。
🩵「來亜…!!!」
🩵「待って!、行かないで!!!!」
來亜は聞こえないふりをしている。
🩵「ねえ!來亜!!!」
🩵「來亜…!!」
🤍「っ…、」
🩵「來亜!!!!!!」
🤍「…、、」
人の通らない狭い路地裏で
來亜の足は引きずられるようにゆっくり減速していく。
🩵「來亜、こっち向いて?」
さっきまでとは違う雰囲気を感じ取ったのか
來亜の顔は徐々に桃色に染まっていく。
すっかり火照ってしまった顔がこちらを向く。
🤍「なに、…//」
まだ許してくれない、そう分かりながらも來亜は照れを隠すために怒ったふりをしていると、
自分のいいように捉える…
🩵「來亜、ごめんね。」
🩵「綺羅には相談に乗ってもらっていたの。」
🤍「なんの相談…、私でもいいじゃん…。」
🩵「まだ、内緒。」
自分の唇に人差し指をそっと添える。
來亜へのプロポーズの仕方について、先日都愛と婚約をしていた綺羅に相談をしていたのだ。
🤍「なっ、」
🩵「普段仕事で疲れている來亜をちゃんと休ませてあげたくて、起こしちゃ悪いなって思ったから。」
🤍「柚葉。」
🩵「ごめんね、寂しい思いさせちゃったよね、?」
🤍「うっ、…うう、うわああん泣泣」
🩵「良かった、いつもの來亜だ!笑」
🤍「ちょっと、泣うわあああん泣」
私は來亜の頭を撫でながらもう片方の手を來亜の腰に回しこちら側に引き寄せた。
🩵「泣き止まないなら、無理やり泣き止ませちょうよ。」
🤍「え、、?」
涙目の來亜がこちらを向く。
また泣き出した。本当に赤ちゃんみたい。
🩵「泣き止ませてあげる。」
來亜の耳元でそっと囁く。
もう泣かせないよ。
と言いながらそっと顔を近づけていった。
來亜と私の初めてのキスは泣いたその子の涙のせいで甘酸っぱかった。
end。
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