テラーノベル
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ロシアの部屋・恋の相談シーンの後)
ベラルーシは、ふと気になって口を開いた。
「……兄さんのお相手って、誰?」
ロシアが少しだけ顔を赤らめた。
ベラは「え、照れてる?」と少し驚く。
「こいつ……」
言いながら、スマホのロックを外して、写真を1枚見せる。
そこには、雪景色の中、柔らかく笑うフィンランドの姿が写っていた。
「フィンランド、だ。」
「…………!」
ベラルーシは一瞬驚いたけれど、すぐに頬をゆるめて、スマホを覗き込む。
「優しそうな人。……私も、好きになった子がそんな感じ。」
ロシアが興味深そうに振り返る。
「ほう……で? お前の好きなやつって誰なんだ?」
ベラは、ポケットから折りたたんだ写真をそっと取り出す。
一緒に写ったクラス集合写真——その中の一人を指さし、微笑んで言った。
「この子。」
そこに写っていたのは、静かに立つエストニア。
知的な横顔に、凛とした雰囲気。
そして何より——
「………………あ?」
ロシアの顔が真っ青になった。
「こいつ…………俺の彼氏の妹なんだけど?????」
ベラルーシ「ええええええええええええぇぇぇぇ!?!?」
→そのまま叫びながら床に倒れるベラ
→天を仰いで動かなくなるロシア
完全に兄妹揃って「恋の相手が家族ぐるみ」だった事実に沈む。
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