テラーノベル
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ソ連は…日帝を愛していた。
ただの愛ではない。執着に近い、絡みつくような愛だった。
彼の部屋を訪れるたび、必ず花が置かれている。
だが…その花は決して可憐なバラや明るいチューリップではなかった。
窓辺には白いぜニウム。
「貴方の愛を私は信じない」という花言葉を持つその花は、淡い白さで光を吸い込みながら、冷たくソ連を見下ろしていた。
机の上にはクロユリ。
「呪い」「復讐」を意味する黒紫の花が、香りすらも重く部屋に沈殿している。
そして、ベッドサイドには アネモネ(白)。
花言葉は「真実」「嫉妬」。
枯れかけの花弁が散り落ちるたび、日帝の心の拒絶が形になったかのように見えた。
ソ連は笑う。
「お前がどんな花を置いても俺はお前を愛している。」
だが、日帝はその言葉すら吐き気をこらえるように聞き流し、窓を閉めた。
ある日、日帝の家を訪れた時日帝の部屋には、相変わらず花があった。
窓辺には白いゼニウム。机にはクロユリが。ソ連が足を踏み入れるだけで空気が冷えた。
…けれどソ連は花束を差し出す。
彼の花は、いつも「愛」を語るようなものばかり。
ある日の赤いバラは、情熱的で深い赤色。花びらは幾重にも重なっていて、ひとつひとつが燃えるように広がる。その姿が「強く、真っ直ぐな愛情」を思わせる。
またある日の花は、小さな白い花が無数に集まってふわっと広がるカスミソウ。そのやわらかい見た目は、穢れのない純粋さを感じさせる。「清らかな心」「永遠の愛」という花言葉にぴったりで愛を優しく包み込むようなかんじだ。
「日帝のために持ってきた」
そう言う彼はベッドサイドに赤いバラを飾る。
翌日には、その隣に日帝は黒いバラを添える。意味:私は貴方を呪う
「また…拒絶するのか?」と笑うソ連。隣で黙って花を挿す日帝。
二人の間で交わされるのは言葉ではなく、花言葉という無言の戦争だった。
切ります!
まだ終わってないのもあるのにどんどん新しいの出しちゃってごめんね💦思いつきでしかやらないからさ💦またね〜
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