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あれから数年後。アモールは10歳になった
アモールが拾われたのは霊術団というところで、拾ってくれたのはそこの団長ってことを知った
ここの暮らしはとても良い。けれど最近問題が起こっているようだった
星がきれいに見えなくなっていると言う
「団長、お星様が…」
「アモールか…我々も頑張っているんだが」
これは見過ごせない事だと、アモールは思った
「私も手伝わせて」
団長は少し黙り込んだ後、こう言った
「しかし…お前はこの間10歳になったばかりだろう?それまで特に訓練をしてこなかったから…同年代の子と比べれば…何より、危ない」
「じゃあ、テストして。合格したら手伝っていいよね? 」
「あ、ああ…」
しかし、テストではアモールは驚異的な身体能力を見せた
「すごい…七年間も牢にいたとは思えない身体能力だ…」
「これでいい?」
「ああ、もちろんだ」
その後、アモールは制服なんかを貰い、正式に入団した
「やった」
「そうかそうか…期待しているぞ、アモール」
そう言われたものの、最初は少し暇だった
星に霧がかかって見えづらくなっているとのことだが、原因がわかっていない
だから、調査しかすることがなかった
「団長、他に何かすることは? 」
「原因がわからんことにはなぁ…何か分かったか?」
「星の神様が体調を崩したとか?」
団長は少し沈黙して
「…あり得るな」
「しかしそうだとすれば一体誰のせいで、なぜこれほど長いのか」
「分からない」
星の神様はみんな大好きだ。みんなが愛しているのにどうしてなんだろう
アモールも、星の神様をずっと慕ってきた
他の国にも霧がかかっているそうで、影響は大きい
それからアモールは、毎日欠かさず、星の神様にお祈りをすることにした
団長と、団員と、小さな団員…レンが無事育つようにお祈りした