驚愕の部屋

深夜の街灯の下、圭吾は重い足取りで歩いていた。

胸に刺さる痛みは、美月の言葉が原因だ。

「俺は彼女を守りたかっただけなのに……」

彼の心には、かつての鏡の世界での出来事が蘇る。

あの時、鏡の圭吾は力に溺れ、美月を傷つけてしまった。

鏡の美月はその痛みに耐えられず、現実の美月にその記憶の断片を送り続けていたのだ。

美月はその傷から復讐を誓い、圭吾の闇を暴くために動き始めた。

彼女の心は憎しみと愛情の狭間で揺れている。

「あなたを憎みたいけど、まだ…あなたを求めてしまう自分がいる」

その一方で、圭吾もまた美月を失いたくない思いに葛藤していた。

「俺のせいで…彼女がこんなにも苦しんでいるなら、償わなきゃいけない」

だが、過去の罪は簡単には消えない。

そして、この複雑な想いが、ふたりをさらに深い闇へと引きずり込んでいく。