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「なあ健介。今何チーム生きてるか分かるか?」
と俺はロボットを探しながら健介に質問した。
「さぁ。ですが既に何チームかは死んでそうです。」
「ねぇたかっしー私、ひろゆきが心配。」
「確かに、あいつは誰とペアを組んでるんだ?」
「確か…。」
「4チームの中原だよ。あいつは運動神経が良いから回避能力が高いんだ。牢屋でたまに『 ドッジボール』を見てたけどすっごい避けてた。」
「そう、中原くん。彼は運動神経が良かった。ですが私たち4チームは全員当たってしまった。しかしルール上、アウトが生きれて良かったです。凄いですね、あなた達はそのルールにまで気づいていたなんて。」
「…」
「おや?どうしました?あなた達が考えたんじゃないんですか?」
「あ、健介、それ以上触れない方がいいよ。」
「あ、なるほど失礼しました。」
「いや、謝らなくていい、あいつは本当にすごいやつだった。頭もいいし、人の事も考えられる。そんなやつが死んじゃったんだ。」
「それが、あなたがゴッドをボコボコにした、理由ですか?」
「それだけではねぇけど、それが引き金になったのは確かだ。」
俺は亡くなった仲間たちを思い出しながら、ロボットを探していた。
―――数分後―――
「やっと現れましたか。あれ?怪我が治ってますね。自己回復機能でもついているのでしょうか。まあいいです。あとは作戦通り頼みますよ。皆さん。」
「おっけー!」
「御札使用!よし!これで暫くは影を気にしないで済むよ!」
「ありがとう!たかっしー!」
「センキュー!高橋!」
「かやの!俺たちは下にいくぞ!」
「分かった!遥輝!」
俺と健介、かやのと遥輝で作戦通り二手に別れた。
「よし、それじゃあ頑張って避けますかね。」
「攻撃態勢に移行します。攻撃態勢に移行します。」
と言う音声と共に『 Y』は「プシュー」と言う音を立てながら攻撃態勢に移行していた。
「高橋さん。今のうちにメリケンサックで少し殴って起きましょう。」
俺は健介に言われる前に既に動いていた。ロボットは「ピピピ」と言う音をたて、攻撃態勢に移行するのに少し遅れていた。
「やっぱり!攻撃態勢に移行してる時に攻撃すれば少し遅れる!」
「攻撃態勢移行完了。」
「なに?!もうですか。高橋さん離れて!」
「え?」
俺はロボットに飛ばされてしまった。そうして運の悪いことに窓ガラスにぶつかり、校舎から外に落ちようとしている。今頑張って窓を掴んでいるけど、手の力が無くなって落ちるのは時間の問題だった。