*「*えっ、……ぁ、?」
界人くんがこんなに取り乱して叫ぶ姿を滅多に見た事がないため、困惑してしまう。
「か、かいとくっ、……」
「確かに、俺は今日女性の居た!!!それは紛れもない事実!!言い訳しようとしても出来ない!!」
「でも、俺のあゆへの想いは無くなってない!!」
「むしろ一緒に過ごしてくうちに、もっと大好きになるし、愛おしいって思う!!!ずっと一緒に居たいってずっとっ、__!!」
「でもっ、!!女の人といた事実は変わんないじゃんっ、!!!!」
「ッ、だからそれはっ、!!」
「ほんとは、信じたくなかったのっ、……!!界人くんが女の人と一緒に出掛けてることがっ、!!」
「界人くんが好きなのは僕だけってっ、……愛してるのは僕だけだって分かってるっ、…信用してるのっ!!」
「けどっ、……もしそれが嘘だったらってッ、もし、もしも嫌われてたら、僕に飽きちゃったらって、好きじゃなくなっちゃったらってっ、……考えていくうちに、信じられなくなってっ、……」
「っ、捨てられるのは、怖いからっ、……」
「……、」
「、……?かいと、くっ、_」
「ごめんっ、……ごめんねっ、あゆにそういう思いさせてて……。」
そう言って界人くんは思い切り、僕を抱き締めてきた。
「ぇ、っ、ぁ……。」
「ずっとこうやって不安にさせてたよねっ、……?」
「っ、……う、んっ。」
「ほんとはっ、寂しくて耐えられないのにっ、……その想いを殺してたのっ……。」
「……っ界人くんに迷惑掛けちゃうと思ってっ、……」
「界人くんのこと、大好きだから迷惑掛けたくなくてっ、…我儘言っちゃって、冷たくされるかもしれないから言えなくてっ、……」
「……うん。」
「っ、…でも、やっぱり寂しいよっ、……構って欲しいっ、…」
「えっちもいっぱいしたいしっ、……ちょっとだらける休日だって過ごしたいに決まってるじ、ゃんっ、…」
「っ、…ほんとに、ごめんねっ、」
「そんな、辛い思いさせちゃってッ、」
「あゆのこと、大切にしていきたかったんだ。かわいくて、かっこよくて、世界一愛おしい、そんなあゆなこと。」
「でも俺は、守ることが出来なかった。それどころか、あゆを傷つけてばっかいて…」
「……ほんとに、彼氏失格だよねっ、……笑」
「っ、そんなことっ、……!! 」
「界人くんは、僕のこといっぱい大事に扱ってくれたっ、!!」
「どんな界人くんだろうと、僕は石川界人全てに惚れたのっ、……!!」
「そんな大切な人を傷つけるのは、本人であっても絶対許さないんだからっ、…!!」
「あゆっ、……」
「……ははっ、やっぱりあゆには敵わないよっ ……」
「……ねぇ、あゆ。明日、なんの日だと思う?」
「……?明日?」
明日はたしか12月14日……とくになにも__
いや、ちがう。
「ぼくの……誕生日……? 」
「大正解。」
「だからね、同じ現場になったことがある女性の人と相談しながらプレゼント、選んでたんだ。」
「……じゃあ、全部僕の思い込だったってこと…?」
「……ううん、勘違いさせた俺が悪いよ。」
「サプライズにしようと思って黙っていたことが、逆に仇となってしまった。」
「かいとくんっ、……」
「あゆ、大好きだよ__」
0時00分
「……誕生日おめでとう、あゆ。」
「そして……俺の残りの人生、尽きるまであ
ゆのそばに居ることをここに誓います。」
「だからどうか俺の手を取って……」
あぁ、自分は何を勘違いしていたのだろう。そうだ、そうだよ。界人くんが浮気なんて、するわけが無い。ずっと、ずっと僕を幸せで満たしていてくれたじゃないか。
___結婚、してください。
__もちろんっ、よろこんでっ!!
僕をずっと、愛してくれていたのに。
~ 完 ~
コメント
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ヴァ ー ー !!!!!! すき … (浄化) なんか …… こう ……… ね !!! うん ! すき !!!!!!! っとかッとか”とかの使い方とか(?)とてつもなくすきだ !!!! うぉ”ぉ …… ついに完結か ………… 😭😭 てかこれは予想当たってたってこと …… !?!? ちょっと違うか( )