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#バトル
#死に戻り
アストレア魔導学園・訓練場。
総合科一同は、
広大な円形フィールドへ集められていた。
満は辺りを見回す。
「広っ!!」
「校庭というより闘技場だな」
蓮が呟く。
地面には無数の傷跡。
焦げ跡。
凍った跡。
どう見ても普通の訓練場ではない。
澪が笑顔でパンッと手を叩く。
「はい、総合科恒例・実力テストやりまーす!」
「具体的には?」
桜が手を上げる。
零牙が答えた。
「単純だ」
ゴォン!!
巨大な魔法陣が起動する。
次の瞬間。
訓練場中央に、
大量の木製人形が現れた。
「うわっ!?」
「なんだこれ!?」
澪がニコニコする。
「制限時間10分! 人形いっぱい壊した人が勝ち!」
「ゲーム感覚!?」
「ちなみに」
零牙が真顔で言う。
「たまに反撃してくる」
人形達の目が赤く光った。
「怖っ!!」
「ではスタート〜♪」
ドンッ!!
開始と同時に、
由香里が飛び出した。
「おらぁぁぁ!!」
拳一発。
人形が吹き飛ぶ。
「近接火力高っ!?」
満が驚く。
その横では——
ドゴォォン!!
恵里の発明品が爆発した。
「よし成功!」
「成功なの!?」
周囲の人形ごと地面が抉れていた。
零牙が頭を抱える。
「初日から校庭壊すな……」
桜は冷静だった。
「凍結してください!」
パキィィン!!
複数の人形が一瞬で氷漬け。
そこへレイピアの連撃。
「綺麗……」
碧衣が目を輝かせる。
一方。
明と宣光。
「くらえ俺の必殺——」
ベキッ。
人形の反撃で吹っ飛んだ。
「「ぎゃあああ!!」」
弱い。
蓮は淡々としていた。
「面倒だな」
パチン。
指を鳴らす。
巨大な魔法陣。
そこから、
狼型の召喚獣が現れた。
「行け」
次々人形を破壊していく。
「召喚魔法か……!」
翔琉が感心する。
その翔琉も負けていなかった。
「……そこ」
ヒュンッ!!
放たれた矢が、
遠距離の人形を正確に撃ち抜く。
「命中率えぐ……」
そんな中。
孤月だけは——
木陰で座っていた。
「……」
満。
「お兄ちゃん何してるの!?」
「休憩」
「まだ始まって3分だよ!?」
だが。
人形数体が孤月へ突進。
「危な——」
言い終わる前。
ヒュン。
一閃。
全て真っ二つ。
「…………」
周囲が静まり返る。
孤月は座ったまま。
刀すらほぼ見えていなかった。
翔琉が目を細める。
「今の見えたか?」
蓮。
「いや」
満は苦笑した。
「もー……やるならちゃんとやってよ」
「面倒」
「そればっか!」
そう言いながら、
満は双剣を構える。
「じゃあ私は頑張る!」
バチィッ!!
雷が走る。
さらに風。
炎。
複数属性が同時発動。
「また多属性!?」
「化け物かよ……!」
満は笑顔のまま突撃した。
人形が次々吹き飛ぶ。
身体能力も異常。
跳ぶ。
斬る。
避ける。
速すぎる。
碧衣がポカンとする。
「満ちゃんすご……」
その時だった。
訓練場奥の巨大人形が起動する。
ギギギギギ……
全長五メートル。
巨大斧を持つ特別個体。
「え?」
「聞いてないぞ!?」
澪。
「あ、混ざってた」
零牙。
「絶対お前だろ」
巨大人形が咆哮。
近くにいた一年達へ突進する。
「きゃあああ!!」
桜が前へ出ようとした瞬間——
ドォン!!
何かが一瞬で巨大人形の前に着地した。
赤髪。
無気力な目。
孤月だった。
「……うるさい」
巨大斧が振り下ろされる。
だが。
孤月は避けない。
ゆっくり刀を抜く。
次の瞬間——
ズバァァァァン!!!
巨大人形が縦に両断された。
静寂。
誰も動かない。
孤月は刀を納める。
「終わりでいいか」
満が笑顔で駆け寄った。
「かっこよかったよお兄ちゃん!」
「……そうか」
少しだけ。
本当に少しだけ。
孤月の口元が緩んだ。
それを見た総合科全員が思う。
(((妹には甘いんだな……)))
そして教師陣も。
澪
「今年の総合科、当たりだねぇ」
零牙
「……問題児しかいねぇ」
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