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#バトル
#死に戻り
「——というわけで」
澪がニコニコしながら紙を見せる。
「今回の実力テスト順位発表〜」
教室がざわついた。
実力テスト順位
1位:神谷満
2位:神谷孤月
3位:祓守蓮
4位:雷轟桜
5位:炎由香里
6位:花宮翔琉
7位:香城恵里
8位:舞鶴碧衣
9位:前河明
10位:粘道宣光
満が目を丸くする。
「やったー!!」
孤月は机に突っ伏していた。
「……だるい」
澪が笑う。
「孤月くん途中までサボってたのに2位なんだよねぇ」
クラス全員。
(((やっぱおかしい)))
由香里が立ち上がる。
「満!! 次は負けないからな!!」
「だからなんでそんなライバル視!?」
「強いからだ!!」
理由が真っ直ぐすぎた。
その時。
グゥゥゥゥ……
静かな教室に音が響く。
全員の視線。
孤月のお腹だった。
「…………」
満。
「お兄ちゃん朝ごはん少なかったもんね」
孤月。
「……食堂行くか」
数分後。
アストレア学園食堂。
とにかく広い。
新入生達の声で賑わっていた。
満は目を輝かせる。
「すごー!! 美味しそう!!」
恵里はすでに大量のパンを抱えていた。
「焼きたてだよ焼きたて!!」
「いつの間に!?」
一方その頃。
食堂の一角。
三年達がざわついていた。
「あれ総合科の新入生だろ?」
「入学式で魔獣倒した兄妹……」
「赤髪の……」
視線が集まる。
満が困ったように笑う。
「目立ってるねぇ」
孤月。
「帰りたい」
しかし。
問題はそこでは終わらなかった。
「おい」
低い声。
振り向くと、
大柄な男子生徒が立っていた。
胸には二年のバッジ。
後ろにも取り巻き。
いかにも面倒そうだった。
「一年のくせに調子乗ってるらしいな」
満。
「あ、絡まれた」
孤月。
「面倒」
直球。
二年生の額に青筋が浮く。
「テメェ……」
だがその時。
「はいはいそこまで〜」
軽い声。
生徒会長・天音陽斗が現れた。
周囲がざわつく。
「生徒会長だ……!」
陽斗は笑顔のまま二年生を見る。
「後輩いじめ、ダメだよ?」
笑っているのに圧がある。
二年生達は一気に顔色を変えた。
「す、すみませんでした!」
即撤退。
満が目をぱちぱちさせる。
「すご……」
陽斗はニコッと笑った。
「やぁ、総合科の問題児達」
「誰が問題児ですか」
蓮が即ツッコむ。
「全員かな?」
否定できない。
さらに後ろから、
副会長・九条玲奈も現れた。
「会長、また仕事を放置して……」
「えへ」
「可愛く誤魔化さないでください」
胃痛役だった。
陽斗は孤月を見る。
「君、かなり強いでしょ」
孤月。
「普通」
「その返し流行ってるの?」
満が吹き出す。
その時。
碧衣がトレーを持って振り返った。
「みんなー! 席取れたよー!」
だが。
足を滑らせる。
「あっ」
大量のジュースが宙を舞った。
「「「うわっ!?」」」
次の瞬間。
ヒュンッ!!
孤月が一瞬で立ち上がる。
空中のコップを次々キャッチ。
さらに。
満が風魔法でジュースを固定。
蓮が氷で流れを止め、
桜がトレーを受け止める。
完璧な連携。
静寂。
食堂中が固まる。
碧衣。
「……え?」
恵里。
「なに今の」
陽斗だけが楽しそうに笑った。
「ははっ、やっぱ面白いな君達!」
孤月は席に戻る。
「……疲れた」
満が笑う。
「お兄ちゃん地味に優しいよね」
「別に」
しかし。
その頃。
食堂の上階から、
一人の男子生徒が孤月達を見下ろしていた。
銀髪。
鋭い目。
ヴァルゼノン戦術学院の制服。
男は小さく呟く。
「……あれがアストレアの問題児か」
交流戦の火種は、
すでに動き始めていた——。