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え?
2ヶ月のお試しは本当に私が賢一を恋人としてお試ししていたと言うこと?
「それは、私が愛人に相応しいかを見極める期間とかじゃなくて?」
繋いだ手に力が入った。
「は?俺は確かに、2ヶ月俺を試してほしいと言ったはずだけど?それに、雪を愛人なんて。雪はいつでも太陽の下で輝いていてほしい。俺の気持ちは伝えているよね?帰国して秘書課で初めて会った時から雪を好きだということ」
「そういえば・・・でも、婚約者が現れたんじゃそう思うでしょ」
「俺が悪かった、もう二度と雪を不安にさせないし、一緒に幸せになりたい。だから、この先の時間もずっと一緒に過ごしたいんだ」
「始まりはあんな感じだったけど、会うたびにどんどん賢一に惹かれていった。2ヶ月が過ぎるのが怖いほど、婚約者の存在を忘れてしまいたかったほど」
「賢一が好き」
繋いだ手が離れたと同時に体ごと賢一の腕の中にすっぽりと埋まった。
「ありがとう、愛してる雪。この部屋に一緒に住まないか?この部屋を雪と一緒に埋めて行きたくてまだ何も決めていないんだ」
腕の中で頷くことしかできなかった。
嬉しくて、胸がいっぱいで、そして涙もいっぱいだった。
たったの2ヶ月でたくさんのことがあった。
恋人に裏切られて、やけ酒のために入ったBARで賢一と出会った。
不安なことがたくさんあった
「もう、不安になるようなことはしない?」
「もちろん」
「何でもちゃんと話してくれる」
「全て話すよ」
「浮気をしない?」
「絶対にしない、もししたらこの窓からロープ一本で1階まで降りる」
ふふふふ
「そんなことしなくていいから、たくさん抱きしめてキスをして」
「お安い御用」
窓辺で熱いキスをした。