もうすぐ誕生日

ダイヤのネックレスだけを身に着けて荒い息をしている深澤。ネックレスは、岩本からの誕生日プレゼントだ。

それが、起き上がると、プチッとシーツの上に落ちた。

深澤ー照、切れた。

岩本ーあ〜修理だな。

深澤ーすぐ出して？ないと、何か首が寂しいんだ。

岩本ーふふふ、分かった。

深澤ー嬉しそうに笑うな。

岩本ーすぐ修理に出す。

裸のまま、ベッドに座り、岩本が後ろから抱きしめる。うなじにキスされ、ますます、ネックレスのないのが、嫌に思う。

そんなに高い物じゃない。

深澤は500万円する、Gジャンとか時計を持っている。

ネックレスは、高すぎず、安くもない。

だが、深澤は大事にしている。

深澤ー俺、おかしくない？

目黒ー何で？

深澤ー最初から、その、えっと。

目黒ー感度がいいんじゃない？いいことだと思うよ。翔太くんはだめで泣いて逃げて大変だった。

深澤ーナベが？

目黒ー俺たち、聞く人もいなかったし、俺が強引だった。

深澤ー照に、丁寧に教えてくれて助かった。ありがと。

深澤との電話を切り後ろを向く。

渡辺がソファに横になって眠っている。

初めては大変だったなぁと思い出す。

岩本と深澤は上手くいっているようでなにより。

渡辺ーんっ・・目黒・・？

目黒ーここにいるよ。

渡辺ー懐かしい夢みた。

目黒ーん？

渡辺ーまだお前が怖かったころ。

目黒ー何で？

渡辺ーさぁ、深澤が相談してきて、色々思い出したからかな？

目黒ー良かったって思ってる？

渡辺ーんっ、深澤みたいに感度は良くないけど、俺は、俺たちは、あれで良かったと思う。

目黒ー今は感度いいし？

渡辺ーばか。

岩本の家。

深澤ー俺、おかしくない？

岩本ー何で？

深澤ー目黒が感度がいいんだって。

岩本ー嬉しいだけなんだけど。

深澤ーナベは、泣いて逃げて大変だったらしい、俺とは全然違う。

ナベが普通で、俺、おかしいって思っちゃう。

岩本ー人それぞれだ。それに、ちゃんと聞いてきたからな。

深澤ーナベたちは誰にも聞けなくて、可哀想だな。

岩本ー今は、溺愛の鬼に大事にされてるから、そんな顔するな。

岩本に抱きしめられて、嬉しい。

身体が熱くなる。これが感度がいいってことなのか？

触られると、熱が身体の奥に溜まる。なんとかしてほしくて、身体を開く。１つになると、たまらなくなる。

深澤は、自分だけが岩本をほしくて身体が疼くと思っていた。

岩本ー全部、辰哉の思い過ごし。

深澤ー何で？

岩本ー俺たち、相性いいんだよ、きっと。

深澤ー照・・。恥ずいんだけど。

岩本ー翔太みたいに、怖がって泣かれるより、辰哉が感じてる方が嬉しい。

深澤ーばか。

そう言いながら岩本に抱きついていく。岩本が優しくキスしてくる。

相性がいいと言われて素直に嬉しいと言えない深澤。恥ずかしいと思ってしまう。きっと、自分は言葉が足りない。何を言われても「恥ずかしい」と言ってしまう。

岩本ー辰哉は甘え下手だな。

深澤ーん〜そう？

岩本ー好きも愛してるも言わないし、言われたら、恥ずかしいと言うし。そこから、話が進まない。

深澤ーごめん。

岩本ー言葉が欲しいと、態度に出して欲しいと、俺は欲張りだな。

深澤ー照はきっと、普通なんだ。

俺が、何も言わないししないから。

岩本ー好き。

深澤ーん。

岩本ー違うだろ？

深澤ー・・好き。

深澤は真っ赤だ。その反応が可愛くて、岩本は深澤にキスをする。

深澤の手を取り自分の首に回す。

熱いキス。何度もキス。

深澤が「助けて」と言う。

ベッドに深澤を押し倒す。

抱きしめてキスして、服を脱がせる。赤い顔を腕で隠して唇を噛む。

岩本ー辰哉、声聞きたい。

深澤ーんっ〜んっ。

岩本ーキスさせてくれないの？

深澤ーんっんっ・・あぁ・・。

深澤ーはぁはぁ・・だめ・・。

岩本ー可愛いだけなんだけど。

深澤ーばか・・んっ・・はぁはぁ。

岩本ー気持ちいいって言ってみ？

深澤ー恥ずっ・・んっんっ〜んっ。

岩本ーここは？

深澤ーあっ・・だめ・・あっ・・いい・・照・・。

岩本に感じるところを突き上げられ、声が抑えられない。

深澤ーはぁはぁ・・いい・・もっと・・照・・いい・・。

今日は、いつもより激しく責められ、声が抑えられない。

歓喜の声を散々、岩本に聞かせている。

深澤ーだめ・・くる・・くる・・あっ・・んっ〜んっ。

深澤は今、みの虫である。

身体中シーツを巻き付け、岩本から隠れているらしい。

いつもより激しく声も出した。それが恥ずかしいと言ってみの虫。

岩本ー辰哉、出てこい。

深澤ーやだ！ばかやろ！照なんか・・

岩本ー嫌い？

深澤ー好きに決まってる！

岩本ー辰哉（笑）

みの虫に抱きつく。シーツの中から手が出てきて、岩本の首を引く。

シーツ越しのキス。

岩本がシーツを剥ぎ、真っ赤な深澤にキス。

可愛い声も聞いたし、みの虫も可愛いだけなんだけど。