コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「これからどうするの?」
「三上を助けます!」
そう言って、起き上がって汚れを払った。
「頑張ってね」
「はい!」
俺は思い出さなきゃいけない。三上とのこと、双子神とのこと、約束、ルール……そのために出来ること全部!
部屋のなか、そういえば三上と手紙のやり取りを昔したことを思い出した。
「手がかりは」
『みかみとあそんだ! たのしかった!!』
『きょうはぱんやさんにいった! たのしかった!!』
「これだ!」
『じんじゃへいった! いつまでもいっしょだよ!!』
さっそく手紙を端から端まで全部何度も読んだ。
『みかみとさんかいまわって、おいのりをした。みんなわらってた。じつはおれもおまじないをした! ないしょだないしょ!!』
あの頃、俺たちは都市伝説をやっていたんだ。ただ三上と遊んだだけ。それだけだった。でも楽しかったなー、あの頃!!
「そういや、テレビの取材が三上に来たのはあの頃だっけか」
天才少女現る! そう言って三上が猫を見つけたり、色んなものを探せるって話題になって、俺はかやのそとで寂しいなと思ったら、三上が泣いて俺をはたいたんだっけ。
「助けてよ!」
ごめんな、三上。俺はただテレビに出てる三上がすげぇしか言えなくて、それで急にはたかれたからわけわかんなくって、後で、本当は一緒に遊びたかったって聞いて、俺は……!
「俺がした約束は……そうだ!」
神社へ、三上を助けられる!! 部屋を出て、朝の道を全速力で駆け出していた!