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わたしは前話したように、あおばと本気の稽古を始めた。その前にあおばが注意喚起をしてくれた。「ようしゃしないよ?ふつーにけがするからね。」わたしは木刀を構えた。
稽古が始まると同時に、あおばの足元に文様が出来た。そして、普段とは違うきりっとした喋り方で何かを唱えた。「己修乱…然の調!刃煌桜!」その言葉が終わった瞬間、地面から刃物のような桜が勢いよく生えてきた。わたしは全身を小さく切られ、出血した。地面に血を垂らした。あおばは追い打ちをかけるように、「己修乱…苑の調!大地の宴!」重力や様々な力がわたしに一気に働き、地面は割れ、踊るように跳ね上がったりした。わたしは為す術なく倒れた。
次見た光景は、当たり前のように病床の天井。身体中には包帯が巻かれていた。あおばが顔を覗いて、「ごめんね…やりすぎちゃった。」まあでも、わたしがやろうって言ったから責任は感じなくていいんだけどね。その日稽古した広場は、塗装工事されてた。ついでに、あおばがあかりに怒られてた。