アンジェリカがうろたえているうちに、警備兵の服を身にまとった暗殺者が窓の方向へと走り出した。 窓の近くにいたグレイスとイザベラは、暗殺者に怯え地面にへたり込んでいる。
「逃がすか!」
ジークハルトが投げた剣は空気を切り裂きながら、暗殺者に向かってまっすぐに飛んでいき、鈍い音を立てて足に突き刺さった。
「うわぁっ!」
情けない声を上げて床に倒れこんだ暗殺者に、音もなくジークハルトが近づく。
「言え、誰の命だ」
その声は氷よりも冷たく、そばに居たグレイスとイザベラは肩をすくませたが、当の暗殺者は臆することなくニヤリと笑った。
「聞いてどうする」
そして、さらに怪しく笑みを深めて会話を続ける。
「毒を塗った短剣だ。皇帝は助からん」
そしてわざとらしく歯が見えるように微笑むと、奥歯に隠し持った丸薬をガリッと思い切り噛み潰す。
暗殺者は「ぐふっ」と口から血を吹き出して絶命*************
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