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勘違い

1 - 1話

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20

2022年01月10日

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放課後の教室はいつも静かだ

朝や昼はうるさいのに

まぁ誰も居ないから当たり前だが

🌸「…」

最近は良く放課後の教室に来る

心を落ちつかせてゆっくり考えるのにいい所だ

…考える事はただ1つ

あの言葉についてだ

学園長からのただ一言

🎭「元の世界に帰る方法が見つかりましたよ」

僕は嬉しいような嬉しくないような

やっと家族に会える嬉しみ

皆と別れる悲しみ

そして…

24時間ずっと一緒に、沢山思い出を作り

不思議な出会いをした唯一のパートナー

グリム

グリムは帰らないで欲しいと言うだろうけど

学園長は

🎭「帰るか帰らないかはあなたが決めて下さい」

こんな選択なんか悩むに決まっている

初めてだろうか

こんなに仲間な事で考え

自分のこれからについて考えたのは

いつもはちゃちゃっと決められるのに

そうして僕は決めた

どうせ卒業には離れるんだから

今から沢山思い出を作るのは辛いだけだ

だから

帰る

そう決意した

🌸「グリムにも皆にもちゃんと言わなきゃな」


🌸「ただいま」

いつものボロボロのオンボロ寮に帰ってくる

これがもう最後の寮だろう

🐱「おかえりなんだゾ〜!!」

いつものように元気なグリムが返事をする

こんな元気さ壊したくないけど

これは僕が決意したことだ

しっかり言わなければならない

僕はグリムを談話室に呼び言った

🌸「グリム、僕、明日帰るんだ」

🐱「ふな?」

🐱「何言ってんだゾ!」

🐱「帰るのは当たり前なんだゾ!」

あっさり受け入れてくれたのが少し不思議だった

もしかしてグリムは僕のこと嫌いなのかと思った

そんなことはないと信じたいがどうしようもない

まぁいいかと思い眠りについた

今更僕のことが嫌いだとか考えたくない



朝だ

エースや皆にも伝えなきゃ行けないと思うと随分気が重くなる

でも言わなきゃ伝わらないと思い伝える

学園長にも伝えなきゃ行けない


朝の教室は放課後の教室とは真反対だ

とても騒がしい

少し聞き取りずらい教室でもしっかり言わなければならない

🌸「エース、デュース、少し真剣な話があるんだ」

❤「どしたのー?」

♠「どうしたんだ?」

軽い口のエースと少し真剣気味なデュースが聞く

🌸「今日帰るんだ」

❤♠「…」

❤「何言ってんの?wwwwww」

♠「真剣な話って言うからびっくりしたじゃないか…w」

急に笑い始めたエースに続きデュースも言う

何を言っているのか分からないようだが

こっちも良くわからなかった

🐱「こいつ、エース達にも言っているんだゾ!」

元気なグリムが言うが

皆様子がおかしい

結構長い間居たから何か止めたりするのかと思えば

何も止めなく、笑うだけ

🌸「なんで笑ってんの?」

よく分からないから質問するが笑い声に対象僕の声は届かなかった

そのままよく分からないまま授業がはじまる

帰る時間に近づくと授業は集中出来ない

途中で涙が零れそうになるが堪えて何とか凌げてる

途中で集中していないのがバレ、注意されたが

そんな集中出来ないまま授業は終わる

周りにも言いに行かなきゃ行かないから席を外し1部の人に伝えたら

やはり笑われた

笑う要素ないと思うが

何が行けないのだろうかわからなかった

また授業は集中出来ないまま2限目も終わり

1部の人に伝えなきゃ笑われ

それの繰り返しになった

そして学校は終わりようやく放課後になる

僕はいつものように理由をつけ、学校に戻る

🎭「準備はいいですか?」

真剣に聞く学園長

学園長にも会うのがこれで最後だと思うと少し悲しくなる

学園長が言うには記憶は残るらしい

だが、1部の記憶は無くなるといわれた

例えばお互いの名前を忘れたり声を忘れたりするなど

でもお互いの思い出は残ると言われた

それを把握の上での決意したことだ

今更引くわけには行かない

🌸「…はい!」

少し泣きながら返事をしたが

今更泣いてしまうことはかっこ悪い

泣くなら元の世界にしたい所だ


鏡の前まで来た

鏡の前まで来たら我慢してた涙が一気に込み上げてきた

それでも決意をしたことだから仕方がない

そう考えていると

「バンッ!!」

大きな音を立てて扉は開いた

❤♠🐱「監督生!!」

🌸「えっ…?」

居るはずのない3人がそこには居た

状況がよくわからなかった

❤「なんで帰るって伝えなかったんだよ!!」

🌸「えっ…?伝えたよ…今日」

♠「言われてないぞ…!」

今まで伝えた言葉をふと思い出した

うっかりしていたことだ

僕は元の世界にというのを忘れていた

それは何も言わないかと理解した

でも何度も思うが決意したことだ

ここで巻き返す訳には行かない

🌸「ごめんね…」

🐱「子分…」

泣きながらグリムは近寄ってくる

🌸「ごめんね…!グリム…」

🐱「子分!行かないで欲しんだゾ…!」

🌸「ごめんね…ごめんね!」

🐱「謝るなら…!」

🌸「それは無理かな…!ごめんね!」

🐱「ふな…!」

🌸「なら、グリム、約束しようか」

🐱「約束…?」

🌸「うん!」

🌸「今度会う時は立派な大魔法士になって迎えに来て!」

🐱「迎えに来るんだゾ!皆と、俺様で!」

🐱「どうせここにまた来るから…だから…!」

🌸「…ごめんね!!みんな!」

❤♠🐱「監督生!!」

そうしてみんなとの学園生活は終わった

1つ今回僕が忘れちゃったのは声だった

とても良かった、名前でもなくて、顔でもなくて

でも唯一何故か

グリムの声だけは覚えてた


🌸「あれ…ここは…」

🌸「元の世界に…帰ってきちゃったんだ…」


好評だったら次回続きます

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