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坂田銀にゃん
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# 第4章:名探偵との遭遇と、怒涛のバディ連携(前編)
翌朝、米花町5丁目。毛利探偵事務所の向かいの路地裏に、松田と美和子は息を潜めて立っていた。
美和子が昨夜のうちに防犯カメラから割り出した黒いセダンは、まさに今、探偵事務所のビルが見える位置に不自然に停車している。
「本当にあの車、昨日からずっとあそこにいるわね……。中の男、スマホを弄るフリをして、事務所の入り口をずっと動画で撮ってるみたい」
美和子が双眼鏡を覗きながら低く呟く。その隣で、松田は黒いスーツのポケットに手を突っ込み、サングラスの奥の目を鋭く細めていた。
「間違いない。あれは『獲物』を観察するプロの目だ。素人の嫌がらせじゃねぇよ」
降谷から聞いた組織の影が、目の前にちらついている。
その時、探偵事務所の階段から、一人の少年がトコトコと降りてきた。青いジャケットに半ズボン、そして大きな赤縁の眼鏡をかけた小学生――江戸川コナンだ。
「あ、毛利さんのところに居候してるコナンくんだわ」
美和子が声を漏らした瞬間、黒いセダンの助手席の窓がわずかに開き、カメラのレンズがコナンへと向けられた。
「チッ、ガキまでターゲットかよ。……佐藤、行くぞ。あのセダンを前後から挟む」
「了解。あんたは病み上がりなんだから、無理はしないでよ!」
二人が路地裏から飛び出そうとした、その時だった。
階段を降りてきたコナンが、不自然なほど自然な動作で、周囲の気配――特に黒いセダンと、自分たちの方へと一瞬だけ鋭い視線を走らせたのだ。
ほんの一瞬の出来事。しかし、松田の爆弾解体魔としての超一流の「勘」が、その視線を見逃さなかった。
数千、数万の緻密な配線を見極め、一瞬の気の緩みが死に直結する世界で生きてきた松田の脳細胞が、猛烈なアラームを鳴らす。
(なんだ……? 今のガキの目……)
ただの小学生のそれではない。まるで、修羅場をいくつも潜り抜けてきた老練な捜査官か、あるいは――。
コナンはすぐにいつもの子供らしい笑顔に戻り、「蘭姉ちゃーん! 先に行ってるねー!」と無邪気な声を上げて歩き去っていった。しかし、松田の背中には、冷や汗のような奇妙な感覚が残っていた。
(あのガキ……ただ者じゃねぇな。毛利小五郎の影に隠れて、何やってやがる……?)
「松田! 何ぼさっとしてんの、行くわよ!」
美和子の鋭い声で、松田は思考を現実に引き戻した。
「おう、分かってらぁ! 目の前のハエから片付けるか!」
ターゲットは、あの黒いセダンの中にいる男だ。松田と美和子は、阿吽の呼吸で同時に駆け出した。
コメント
1件
おお、第8話読み終えたわ!松田の「勘」が光る回だったね。あのコナンくんの一瞬の視線を見逃さないところ、さすが元爆弾処理班のプロって感じで痺れたよ。ただの小学生じゃないって直感する松田の視点がリアルで、コナン側からは絶対に見えない"外からの印象"が新鮮だった。美和子との連携もテンポ良くて、コンビの息ぴったり感がいいね!病み上がりで無理しそうな松田がちょっと心配だけど、この先が気になるわ。