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【乙旺里リゾートホテル】
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二人は文也の部屋のバルコニーにある籐で出来たブランコに座り、じっと暗い海を見つめていた
静かな波が打ち寄せる音を聞いて・・・月明かりの中、涼しい海風に当たり、藤子は文也の脚の中にすっぽりおさまり、滑らかで温かい藤子の体を包み込むように文也が抱き締め、そして片足で優しくブランコを揺らしていた
「さっき公園であなた私が夢の女性って言ってくれたけど・・」
藤子はそう尋ねてから首を後ろの彼の方にむけた
「うん・・・」
彼はセクシーに微笑んだ。藤子は彼を見つめて続けた
「私にだってあなたは夢の男性よ」
「お世辞だとしても嬉しいよ」
そう微笑む彼は本気にしていない
「あら、お世辞なんかじゃないわ、昼間あなたと海にいる時、あなたの上半身裸を盗み見て頭の中であなたを裸にしてローションプールに放りこむ所を想像していたんだから、ローションプールの中から出て来たあなたは、やっぱりとびきり素敵だった」
藤子は手に持った一輪のひまわりで、文也の顎をコチョコチョとやった、彼はやっぱりコピーライターって変わっているとゲラゲラ笑った
ただ藤子は彼がとっても素敵だという事を伝えたかったのに、どこが笑いのツボだったのだろう
「僕だって藤子ちゃんが夢の女性の具現化だよ・・・」
「でも私は本当に―」
「しーっ、もう黙って・・・」
彼がキスをしてきたので喜んで目を閉じた、心臓のドキドキが止まらない、耳元で彼が甘く囁く
「夢を見させてくれ・・・藤子ちゃん」
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波音が遠くまで聞こえる・・・文也にお姫様のように抱き上げられ、ベッドの上に仰向けに降ろされた
二人の視線が絡み合った・・・彼の目つきで藤子にはわかった、今までの弟か、気安い男友達のような関係を終わらせようとしている
彼は片手で藤子の両手を頭の上に押さえつけると、身をかがめ、熱く濃厚なキスをした
藤子もそれに応え、彼の暖かい舌に自分の舌を絡めた、彼の下で体を弓なりに反らすと、彼にまた体を押し付けられてマットに沈められた
やっと唇を離してもらった時、うっとりとした藤子は息も絶え絶えに言った
ハァ・・・「どこでこんなキスを習ったの?」
彼は嬉しそうに微笑んだ
「僕は童貞だと言ったけど・・・」
両手で藤子の腕を撫でおろし、頭が胸の膨らみに移動する
「何も知らないとは言ってない、学習は沢山したから、あとは実戦あるのみだな」
「あん」
ゴロンと腹這いにされて背中のファスナーを一気におろし、ワンピースを勢いよくはぎとられた、彼の声はざらついていた
「初めて会った時からずっと裸にすることを考えていた・・・」
「まぁ!そんな前から?」
彼は藤子の下唇を軽く噛んだ
「いろいろ想像していた・・・だから答え合わせをさせてくれ」
そう言って藤子の手の平にキスをした、文也の瞳が怪しく光る、ベッドの間接照明は天井の蛍光灯ほど明るくはないが、それでも白のブラジャーとショーツだけの姿で横たわっていたら、やはり恥ずかしい
彼の片方の手で喉元からヒップまで撫でられて、表情にあからさまな欲望が浮かんでいるのを目にすると藤子は嬉しくなった
次にブラジャーとパンティーもはぎ取られ、熱心に観察される
「なんて綺麗なんだ」
そう言われて嬉しくなった、男性の中には藤子の様に大きすぎる胸を好まない人もいる、実際自分も胸のせいで太って見えることにコンプレックスを感じていた
しかし彼にはそんな心配はなさそうだ、こんなに男性に全身全霊で求められるのは初めてかもしれない、そして自分もすっかり彼の魅力に参ってしまい、彼が欲しくてたまらなかった
「ずるいわ、私ばっかり・・・あなたも脱いで見せて・・・」
見つめられながら藤子は彼に言った、彼はニッコリ笑ってデニムシャツの第三ボタンまで外し、そこからシャツの裾を掴んで頭から引き抜き、藤子の体をまたいで膝をつく
「ワーオ!ギリシャ神話の神様か何か?」
ワハハハ!「何それ」
彼が可愛く笑った、昼間も海で見たけど、むき出しの逞しい胸や、腹部は本当にギリシャ神話の神のように引き締まり、筋肉が浮き出ている
こんな素敵な体は見たことがない、そしてこんなにいかついのに、何だか乳首は薄いピンクでかわいらしかった
コメント
1件
わあ、第55話、一気に距離が縮まりましたね!バルコニーのブランコでの甘い会話から、お互いの「夢の女性/男性」告白、そして「童貞だけど学習はした」の台詞に思わずニヤリ。藤子のローションプール妄想のくだりとか、笑いのツボを外す感じが逆にリアルで可愛かったです。コンプレックスだった胸を「綺麗」と褒められて嬉しそうな彼女の心情描写もじんわりきました。二人の関係がついに次の段階へ…続きが気になります!