前回同様
mtp、死ネタ注意⚠️
6日目夕暮れ
僕らは近くの森を歩いていた。森は危ないから入る気はなかったんだけど…親が通報したのかな、警察が居たから逃げるように入ってしまった。
警察からは逃げられない。森に逃げ場所なんてないし、第1に僕らは中学生だ。中学生2人で逃げたところで…
あぁ、警察のような偽善者は嫌いだ。どうせ今までゆらゆらと、流れるままに無神経に育っていらんだろう。彼奴らはずいぶん生きてて楽しいだろうな。
そりゃそうだろうな、こっちが苦労を背負ってんだから。
あてもなく彷徨う僕達のような蝉の群れがこの度の終わりを示しているようだった。
でも、捕まりたくなんかなかった。だからと言って逃げきるなんて出来ないだろう。それは僕も若井も理解していた。
結局僕らはこの狭い、広い世界で自由になれたのかな。
そんなこと考える暇なんてない。
「…っ」
喉が渇いた。森の中だから自販機なんてないし、水が底をついた。グラグラと視界が揺れだす。
「~~~?」
「~~~!」
鬼達の怒号が迫り来る。
そんな中で
僕達ははしゃいで、笑いながら走っていた。
「はぁ…っもとき、笑」
「どーしたの…っ、わかい笑」
ふと、前の若井が立ち止まった。
「!、なん…、っで、どうした、?」
そして若井はナイフを取り出した。
「!…若井っ、ここで死ぬ気?」
「…うん。」
「でも、死ぬのは俺1人だけだよ、もとき。」
「…は」
「元貴が今までそばにいてくれたから、ここまで来れたんだ。」
「俺1人じゃ、もう死んでた。」
「ありがとう、元貴。」
「っ…なんっ、で?!一緒に死ぬって言ったじゃん…!僕をおいていく気?」
「…その気持ちだけで十分だよ、俺は救われた。ありがとう。」
「…っ俺は元貴が好きだから!」
「え」
「だから、いいよ」
「もういいんだ、」
「死ぬのは俺だけでいいよっ…」
「…ヒュッ、」
そして君は首を切った。
まるで何かの映画のワンシーンだった。
白昼夢を見ている気がした。
気づけば僕は捕まって。
きみがどこにもみつからなくて、
きみだけがどこにもいなくって。
そして、時は無常にも過ぎていった。
どうやら、秒針は皆平等らしい。
ただ、蒸し暑い日々が過ぎていった。
母「元貴…」
家族も
〇〇「お前…」
△△「大森くん…」
クラスの奴等も、いるのに
⬛️⬛️「元貴っ!」
何故か君だけは何処にもいない。
今でもあの夏の日を思い出す。
僕は今も、今でも唄ってる。
「君をずっと探しているんだ!」
「お前に…言いたいことが、あるんだ。」
「この声が、この思いが…お前に届いてれば、この声で唄わずにすむのにな…」
あの匂い…やけに鮮明に覚えている、若井の…
「どうしたの?元貴〜?考え事?」
「涼ちゃん…」
「?」
「まぁ、そんなとこ。」
「何その曖昧な回答!もー!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「さて、休憩時間終わるよ。涼ちゃん。」
「ん?本当だ!戻ろ〜!」
愉快な人だな。まぁ、そんな人柄がいいと思うんだけどね。
若井…何年経っても褪せないだろう。
若井の笑顔は、若井の無邪気さは、僕の頭の中を飽和している。
若井…あの時お前はさ、
「誰も何も悪くない。お前は何も悪くないから、もういいよ投げ出しちゃう。」
そういってほしかったんだろ。
ねぇ、
終了でーす!結構短く終わったなぁ。
後々、入れてる歌詞とか、解説行うと思います。
今まで見てくれてありがとうございます!
いいねとコメントとっても嬉しかったです!!
次の作品でお会いしましょう!
【追記】
続編あります。
(続編って言うより、番外編的な)
ここから続き出だす予定です。
お楽しみに〜!
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コメント
3件
やっはぁぁぁぁあ !!いやぁぁぁ!!! 涼ちゃん で 忘れたくても 、 元貴 の 中 には 若井の死ぬシーン、 辛いけど笑い会えた日々が残ってる … そういうことですな … ッ ??