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夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
——ある日の夜の屋上。
二人は、またここで会っていた。
🩷「……1本、どう?」
差し出されたタバコ。
💚「俺、吸わないんだよ」
🩷「え、まじ?」
くすっと笑う。
🩷「じゃあさ、試してみる?」
そう言って——
自分がくわえていたタバコを、そのまま差し出す。
💚「……っ」
一瞬、ためらう。
けれど。
そのまま受け取って、唇に触れさせた。
次の瞬間——
💚「っ、ゴホ……!」
むせ返る。
🩷「あはは!大丈夫?」
軽く背中を叩く手。
💚「……もういい」
💚「無理だ、これ」
小さく息を吐いて、タバコを返す。
🩷「慣れたら、うまいんだけどな〜」
そう言って、また口にくわえる。
風に髪を揺らしながら、煙を吐くその横顔。
💚「……」
思わず、目を奪われる。
耐えきれず、目線をそらし、夜景を眺める。
🩷「……ねえ」
🩷「阿部」
💚「……ん?」
名前を呼ばれて、顔を向けた——その瞬間。
ふ、と。
唇が、触れた。
💚「……っ」
一瞬だけの、軽い接触。
微かに残る、タバコの味。
🩷「……ふっ」
🩷「その反応、かわいいね」
軽く笑って、視線を逸らす。
それ以上、何も言わない。
💚「……佐久間」
その名前を呼んで。
逃がさないように、そっと顎に手をかける。
そして——
今度は、自分から
唇を重ねた。
🩷「……っ」
手に持っていたタバコが、地面に落ちる。
乾いた音。
それでも——
唇は、離れない。
触れて、離れて。
また、重なる。
繰り返すたびに、深くなっていく。
佐久間は、
いつの間にか、目を閉じていた。
どこか、安心したように。
とっくに、わかっていた。
学生の頃から——
互いに、惹かれていたことくらい。
やがて、ゆっくりと唇が離れる。
💚「……ごめん」
🩷「やだなぁ」
🩷「謝るとこじゃないでしょ」
少しだけ、照れたように笑う。
そのまま二人は、並んで立つ。
何も言わずに。
ただ、同じ夜風に当たりながら——
静かな時間を、共有していた。
つづく。
コメント
5件
あーやばいabsk尊い… きゅんとします🫶
え!happy endですか!? 勝手ながらbad endかと想像してましたもんで(-_-;)🤔