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数日後。
仏「なーんでまた洗濯物、色移りしてんの? っていうか、柔軟剤使ってないでしょ」
英「えっ、そんなにこだわりあります? 洗えれば清潔では……」
仏「は!? 白シャツが水色になるの、清潔以前の問題なんだけど!?」
英「……じゃあ、もうフランスが全部やればいいじゃないですか!」
仏「やるよ!? でも君、“一緒に暮らすなら分担が平等であるべき”とか言ってたよね!?」
英「……っ!」
ぷい、とイギリスが背中を向ける。
一瞬空気がピリついたが――
仏「……ごめん。ちょっと怒りすぎた」
英「……私も、投げやりなこと言いました。……ごめんなさい」
仏「ふふ、ちゃんと謝れるとこ、ほんと偉い」
英「……煽ってません?」
仏「褒めてんの。……ほら、手」
英「……なんで手なんですか」
仏「だって握って仲直りするの、恋人っぽくない?」
英「……はぁ」
と言いつつも、その手を取るイギリス。
フランスはぎゅっと握り返して、いたずらっぽく笑った。
仏「でもさ、次からは一緒に洗濯しよ? これも、二人暮らしの“共有”ってことで」
英「……じゃあ、次は畳むの手伝ってくださいね」
仏「うん! あとでご褒美ちょうだいね~?」
英「……却下です」
仏「え~~~!」
そんな日常のやり取りも、今ではふたりだけの“平和”の形。