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Chapter8.霧の谷の決着
🌫霧の谷
色の濃い霧が立ち込める.数メートル先も見えないほど濃い.一歩間違えたら谷の底に真っ逆さまに落ちる.
「魔王さんは行かないの?」
セラが言った.今,馬車の外ではセラ・ルミエールとARKHEの2人がいる.その馬車の中ではカイとレオンに見張られているミナがいる.
「あいつが行くって言ったんだ.ついていくわけにいは行かないだろう.あと,魔王様と呼べ」
「やだ.めんどくさい.れる王子,ちゃんと王都着いたかな?かなめ,早くしてくんないかな?寒い...」
⏳数刻前
「さーてと,着いたね...カイ,レオン?何,この縄」
元気に言ったミナの腰には縄が巻き付いていた.その縄の両端はカイとレオンが持っている.
「動くなよ?けが人」
「動いたら次は魔法で固定するから」
「ばか?」
「「は!?」」
カイとレオンが脅したにもかかわらず,ミナはたった一言で反撃した.なんでできるの?
「俺は先戻って向こうの奴と作戦とか立ててくるな.終わったらはよ戻って来いよ?」
れるはそういった.そうだ,この谷の底にいる者と出会ったら一度王都に戻り,魔王城へ行くのだ.
「・・・無駄だ.作戦は...」
ARKHEが言った.
「魔王城は神出鬼没だ.砦の攻略をしないといけない.砦の手下は前世よりもはるかに強くなっている.多分,魔王よりも...それを頭に入れておけ.それと,前回と同じルートをたどるしかほかない」
「それって...!」
「チッ厄介やな...ま,俺が谷に行く.待ってなよ.ミナちゃん」
・・・私が驚いたのにも関わらずにのんきだな,こいつは
まったく,ミナちゃんの気持ちは今わかったよ...
「それじゃ,王都戻るな.らいむたちも捕まえて準備だけはしておくな」
⌛現在
というわけだ...
「かなめくん...」
「詐欺師...」
「かなちゃん...」
「あいつ...」
「かなめ...」
「「「「「遅い!!!!!」」」」」
🌁霧の中
「どこだよ,うる...」
霧の中でも見えるように改造したゴーグルは役立たずだった.せっかくつくったのに...
「はぁはぁ...!これは,うるの足跡...?」
「やっと来たんですね,”坊ちゃま”.」
「坊ちゃまじゃない.今は,天才詐欺師のかなめだ」
「何年待ったと思ってるんですか?...いや,何回,夢を見たと思ってるか」
「うる...じゃない...?うる,みや...」
うるみやは剣を引き抜いていた.あの時の恰好で...ただ,剣だけは違っていた.
「うるが,その気なら...俺だって,容赦はしない」
「あの時、俺は“助けて”って言ったんよ。 でも、あなたは振り返らなかった。 それが、俺の最後の記憶や」
「さあ、今度こそ答えて。 あなたは、俺を“見捨てた”んか?」