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1人の女子高生は、いつもと同じ様に駅への通学路を自転車で走る。
何ら変わらぬ日の、朝。
あえて言うならいつもより少し暑く、額から汗が溢れ落ちる。
彼女の住んでいる町は田舎だ。
あたりは一面田んぼで、何も日を遮るものが無いため大分辛い。
朝から本当いやになる。全身に暑さを抱えながらペダルを漕ぐ。
そんな中、進行方向の道の奥に、何かの死骸が落ちているのが見えた。
大体15センチほど、モグラかネズミの死骸だろうか?田舎じゃ珍しくはあるがたまにある。
車にでも轢かれたようで、赤黒いタイヤ痕が伸びている。ちょっと見えるあの白いのは骨?
だんだん近づくにしてはっきりと見えてきたそれを見ないよう、彼女はは顔を顰めて少し違う方を見た。
朝から暑いし、グロい物は見るし、本当に最低、ゴミ収集車早く来ないかなぁ…
そんな事を考えながら自転車を漕ぐ。
通りすぎる寸前、やっぱり少し興味が湧き、もうその死骸を一度チラッと見てみた。
「…え?」
思考が止まった、
ネズミやモグラのじゃ無い。
なんなら動物でも無い。
そこに落ちていた、何かの死骸は
15cmほどの『ヒト』の死骸だった。