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伏見『』
剣持[]
新シリーズです
叶わない恋だとわかっているから
俺は今日も彼の隣で仲良く友達になる
秘めた想いはだれにも、教えない
〜心に秘めた片想い〜
『聞いてよ!!刀也さん今日のテストほんっとやばくて!』
[それは勉強しなかったがっくんが悪いんでしょ]
『そうですけどぉ、たすけてくださいよぉぉ』
[自業自得]
俺の名前は伏見ガク
にじさんじ高校に通う高校3年生
そして、隣で俺に少し厳しい言葉をかけてくるのは同じ高校に通う剣持刀也
俺の一つ下の高校2年生であり、
俺の好きな人である
いつからだったかはわからない
明確なきっかけがあったかと聞かれるといまいち
よくわからない
でも気がついたら彼の言葉に一喜一憂するようになり、彼に恋に落ちていた
整った顔立ちにすらっとした身なり
清潔感のある髪型に、少し幼さを感じさせる表情
俺には理解できないほどの膨大な自論を持ち
それを驕り高ぶるのではなく、相手に寄り添い話を進めてくれる
その全てが愛おしい
俺はこの世界で、誰よりも何よりも刀也さんに近い存在であり、彼のことを1番に思っている自信がある
でも、
[こんなになるなら彼女でも作って勉強でも教えて貰えばどうなんですか]
『…そうっすね、！』
この恋は実ることがない
彼は同性愛者ではないんだ
この世界ではまだ、同性愛者がポピュラーではない
気持ちが悪い、と感じてしまう人がいることも事実
俺も元々は同性愛者ではなかった
ゲームでは女の子のキャラが好きだし、リアルでも可愛い女の子に目を引かれていた
男を好きになるなんて刀也さんが初めてで、俺もどうすればいいのかわからない
でも、これだけは言える
この恋は秘めておいた方が良いということ
もしもバレてしまったのならこの関係は続けられないだろう
今までみたいに一緒に帰って、家に泊まりあって、休日出掛けて…
きっとそれができなくなる
それに伝えてしまったらもしかしたら気持ちが悪いと軽蔑されてしまうかもしれない
…距離を置かれてしまうかもしれない
だから俺はいうことができない
言いたくない
今まで通り仲の良い友達…親友のままでいたいと思う
そうすれば彼の隣にずっといることができるから
『でもしばらくは彼女できそうにないんで！刀也さん勉強教えてくださいよぉ！』
[僕一つ下の学年なんだけど…仕方ないなぁ]
ずっとこのままでいい
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