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主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
マンションのエントランス
「ひであきと俺はもう1回、車に行って
くるからな?オートロックだし、誰も
いないし…直ぐに来るから動いちゃダメ
だぞ?」
「うん、わかった、荷物お願いします!」
「「おう!」」
-ふう…へへ…新しい着物…………主様も
着たいかな…誰もいないし…ちょっとだけ
………よし……胸がちょっと…苦し……
スマホで写せるか……ん…こうか…
…全部はいらんな……ん?
-…大変そうやな…あんな…裾ついてまう…
「撮りましょか?」
「…え?あ…」
-…若い…少年かな…
近付いてくる…ここの住人?
普段なら彼も警戒するだろうけど…
私がそうさせているのか…単に人が
良いのか…ダメだ…読まないって決めた
だろついつい…悪意がないのだけ確認
してしまうな…ん?…さぶろうめ…
「写真撮りたいんじゃないの?」
-ええ…マジか…ル…ファーやんか…
なんや…人間なんか…夢…幻覚かいな…
そっくりやな…黒髪やから堕天した後
ふわ~綺麗…恋心…再燃しそうや…
でもな…もう…リアルな恋はせん…
俺はまあさが好きなんや
つぶらな瞳 人懐こいエクボ
西の言葉
人の良さを感じる
-ウソ…めっちゃかわいい♡えええ~
かわいい♡カッコいいのにかわいい♡
年下かな…どうしよ、どうしよ…
こんな気持ち…自分でもびっくりだ…
りょうたに叱られ…ないよな…別に…
私は関係ないんだから…
「あ…はい…自分で撮るの難しい…」
「綺麗な着物やなあ~」
-え…私のこと…誉めないのか…
ショック…好みの顔じゃない?
何も感じないのか…うわ~…
「あ…ありがとうございます…」
「そんな顔せんで?俺、好きな人が
いるから、他の女性は誉めへんのや」
「え…好きな人いるのか…残念…」
-振られたよ…ハハハ…そうだよな…
私なんて…やっぱり…ベールめ…ウソ
じゃないか…恥ずかしい…まあさだったら
…でもな…好みじゃないかも…りょうたと
は全然違うタイプだもんな…
-え…そないにがっかりせんでも…
こないな美人…袖にされたことないんかな
まあ…気まぐれやろ…うう…どうやろ
「からかったらいかんよ」
「からかってないさ…」
-せめてもの上目遣い…気づけ…
「…あざといなあ笑」
-え…なんやの…この瞳…ホンマに
そっくりやん…目が離せない…
まあさも同じような瞳なんや……
それに、この甘いいいにおい…
香水なんか…めちゃくちゃそそる…ヤバ…
女のこやのに…少年みたいなしゃべり方
ギャップがあって…かわええな
本気なんやろか…まさかな…俺かて
研究生なんやから…声かけられることは
慣れてるけど……綺麗やな…夢かな…
俺の初恋…
「えっ…すま…ごめん…ごめんなさい
…あの…大丈夫…もう…大丈夫だから…」
-そうだ、そうだ、好きな人がいるのに
迷惑だ…泣く…ダメだ…
「な~ん?俺に惚れたん?」
-え…ヤバい、ヤバい、こっちが本気に
なってまうわ…グイグイくると
おもおたら…きいつかいやんか…
ギャップ…もおお~かわええなあ♡
「…そうだ…」
「え……ハハ、そない綺麗な顔して
本気にするやろ?」
「してよ…ダメ?」
「あ…でも…俺…」
「…彼女さんが…いるからダメか…
…ごめんなさい…彼女さんに…」
-真面目な彼に…そんなことできる
わけないよな…往生際が悪い…
「かっ彼女やないのんや!推し…なんや
けど…好きだから…」
「推しか…あなたに好かれてるなんて…
うらやましいな…あの…少しでも私に
望みはないのか?」
-推し?推しなのか…どうなんだ…
恋愛感情なのか…邪魔しちゃ迷惑だな…
でも…お付き合いしてないなら…
諦めきれない…
-顔近いな…睫毛なが…綺麗やな…
声もええし…長い髪…かきあげて…
艶々やな…甘いええにおい…
まあさは…かめなし君達の彼女やし
こんな美人さんに声かけられるなんて
一生あらへんかも…ル…ファー…
ホンマにそっくりや…
「あ…いや…だって初対面…」
「恋に堕ちたら…関係ないだろ?
本気なんだ…」
-こうじの言ってたとおりだ…
-…俺かて…本気や…え?
ハハ…もう認めな……
綺麗やな…目が離せへん…このまま…
ん?…俺…ここへ…何しに…
「…あああ…ごめん!今はダメや!
先輩に挨拶しに来たんや!…あの
それでも良かったら…連絡先…
交換せえへん?」
「良いのか?ありがとう♡」
-かわされた…ウザいのかな…
でもウソの番号じゃないよな…
彼に限って…そんなことするわけない
…え…先輩って…まさか…かずや君?こんな
かわいいんだから…デビュー組?研究生?
ええええ…皆…知り合いかな…
「俺こそ…必ず連絡するから…
…ハハ、名前も聞いてへんわ…
俺は、ふじわらじょういちろう…や」
「私はまあさ…ささもりまあさ…」
-…ウソじゃない…でもどうするんだ
彼と会う時だけ、この姿で…いや…
そうじゃないな…真面目な彼にウソは
つけない…私達のこと…彼に
話してからじゃないと…ハハハ…
何やってんだ…結局失恋か…吐きそう
「え…」
「…ん?…あ…なんて呼んでいいんだ?」
-名前に反応した?まさか…推しって
まあさなのか?…ハハ…なんて皮肉…
きっと…まあさを実際に見たら
りょうた達と同じように彼女に夢中に
なってしまう…仕方ない…あんなに
大勢を虜にしてるんだから…
「あ…皆はじょうやな…」
「じゃあ、じょう君でいいのか?」
-彼女と同じ名前や…まあさ…まあさって
呼ぶのか…どうなんだ…でも…複雑や
「あ…ああ、ええよ…どうしよ…まあさ…
でもええ?」
-せめて…最後だけでも…
「うん♡へへ、うれしい♡
じょう君…お別れのチュウしてもいい?」
「あ…いや…あの…あっ写真!写真
撮ってない!…チュウはダメやろ?」
-ハハ…だよな…私なんて…
あんなにキュルキュル可愛くできない
「…初対面だから?…軽蔑したのか?」
「ちゃうよ…チュウしたら…とまらへん
くなる…俺まだ14や…ガキやろ」
-やっぱり年下…ラウと同い年だ…
牽制までされてる…堅いもんな…
私も大概だな…もういい加減にしろよ…
でも…もう会えないんだから…最後くらい
「そんなことない…私、15才だけど
…いやなのか?」
-むこうのまあさと同い年や…
「…っ…いややない…でも」
-迷惑だな…これくらいでもダメかな…
「…そうだな…2人で…写真…いい?」
-そない恋人同士みたいに…近…
「うん…………おし……着物姿も撮ろ?
…………綺麗やな…………どう?」
-よかった…思い出だ…うれしい
ホントに最後だ…
「…自分用に初めて誂えたんだ…
…かわいい?」
「そうなんか…えろう似合っとる
…かわええよ♡」
-こんな高級マンションに住んでるお嬢様
が初めて誂えた着物…倹約家なんやな…
しっかりしとる…でも…胸が…
「俺のスマホで撮ってもええか?」
「え?…うん…いいよ…」
-社交辞令…他意はない…期待しちゃ
ダメだ…
「やった!………かわええな……」
「……推しさんよりも?」
「うん…推しよりもかわええ♡」
「じょう君もかわいい♡」
「ええ~俺、かわいいなん?」
「アハハハハ、かわいい♡」
「…同じ笑い方なんやな…ボソ))」
「ん?」
「何も…俺、行くわ…」
「うん…あの……大丈夫かな…番号…あっ
ごめん…ハハ…何でもないよ…」
-私のバカっ…当たり前だろ…ホントの
番号なんて…教えてくれるわけない…
私のは本当だけど…
「…ああ~確認しよか……………よし
繋がるな」
「へへ…良かった…うれしい♡
ありがとう♡」
-ええええ…繋がった…真面目なんだな
調子にのって、こっちから連絡しない
ようにしないと…泣くな…泣いちゃダメ
「…かわええなあ♡俺こそありがとう♡」
「え…そんな…冗談だろ?ハハ…
さよなら……グス」
「な~ん?なにがあ~?さよならは
使わんだろ?……さっきから…まさか…
俺がずっとこの場限りで終わらそうと
してたと思おてたん?」
「…真面目なのはわかってるけど…だって
好きな人いるって…それに私なんか…
迷惑…もう…ごめん…グス」
「…泣かんでよ…俺…」
「…グス…ごめん…だって…苦しい…
ずっと一緒にいたいのに…ごめん
初対面なのに…ウザいな…ごめん」
ギュッ))
チュウ♡))
「もう謝らんで?…泣くな…俺もや…
ずっと一緒にいたい…離したくないんや」
「え…じょう…」
「全部!本気や!そないなどこぞの
男と一緒にするな!そんなんが自分の
スマホで写真なんか撮るか!」
「違うさ!一緒になどしていない!
だって…社交辞令…それに…まだ…言えて
ないこと…私には…秘密が…他に好きに
なっちゃいけないんだ…でもどうしても
じょうが…じょうがほしいんだ!」
「っ…そない俺のこと…想おてくれて
るんやな?」
-こんな綺麗な顔…真っ赤にして…
ウソや冗談やないんや…
「……」
「素直に言うて?」
「じょうが好きだ…どうしてもほしい…」
「俺もや…あなたのことが好き…でも
独り占めできへんのやろ?」
「え?……なんで……」
「だって…他にって…その秘密を知っと
て、あなたの側にいる奴がいるんやろ?」
「……」
「…ま…あああ…なんで同じ名前なんや」
「っやっぱり、りょうた達と一緒で
まあさにむちゅ…う……」
「…ほおお…かめなし君絡みか…あっこは
不思議な関係なんや…あないに大勢で…
俺、こーじと仲良しなんや…あいつは…
おしゃべりが大好きやからなあ…
理由があるとは言え…秘密か…同じ名前…
ブラックボックスかな…まあ…今も
不思議なことがおこっちょるからな」
「え?ひであきとりょうたしか知ら
ないはず…もおおお」
「…たきざわ君もおんのか…いつもお世話に
なっとるな…ハハ…エントランスの時計
俺の時計…ここに来た時から止まっと
るんや…ありえへんやろ?」
「あっ…あっ…うう」
「それに…おうてから随分経つけど…
あないにたくさんな荷物…置きっぱなしで
あなただけに任せるわけがない…
そもそも…運ばなきゃならんなら、自撮り
なんて、悠長なことせえへんはずや…
…迎えにこないちゅうことは…」
「……」
「かわええな♡ウソつけんのやろ?
こんな綺麗な…まあさ以上に綺麗な人は
いないと思っちょるんや…ハハ…天使か
悪魔か…なんやろうなあ…」
「え?みえるのか?」
「…ホンマにかわええな♡…なんも
みえへんけど…ああ…羽?どっちも
生えてるって言うもんな…ラウールは
天使やろうなあ…あの金色の瞳…ん?
冷汗か?そんなエロいにおいさせて…
もう言ってまえばよろしいのに笑」
「…じょお…グス…」
「あなたの心の準備ができへんのやな
知らんぷりして、俺と付き合うことも
出来んのに…ますます惚れるわ♡」
「………」
「それができへんからあなたなんだな♡
大好きや♡チュッ♡…な~ん?その顔」
「…大好き♡…だけど…」
「連絡先だけじゃ不安なんか…
…小指の約束しようか?」
「ん?」
「ええ~知らんの?子どもの頃、した
ことなかった?小指と小指を…こう
…うん…でなう~ん、まあ呪文…
なんや…童歌があんねん」
「…それは…」
「…まあ、気休めやけど…俺は契約みたい
なもんだと思うとる… 吉原の遊女さんが
意中の男性に「愛情のあかし」として
小指の先を切って渡した「指切」が由来
やねん」
「じょう…良いのか…それは…契約…
一生覆せないぞ…」
「…チュッ♡…あなたが誰かわかった…
俺の初恋…ハハ…確信できたやな…
人間の文献も馬鹿に出来ない…
そっくりやんな…よう書けてる…
側近の誰かがしゃべったりしたん
だろうな笑
後悔しないさ…俺をほしいなんて…
絶対に離さんから」
「あっ…もおおお…知らんからな!」
「ハハハ、かわええな♡しよか?」
♪ゆ~びきり げんまん うそついたら
は~りせんぼん の~ます ゆびきった
「へへ…うれしい♡」
「俺もうれし♡…なんやの…安心したんか
自分で止めてんやないの?」
「え?」
「時が動き始めたわ…なんや…自分で
加減できへんの?」
「……わからん……」
「俺がどうしてもほしかったんだな♡」
「うん♡」
チュッ♡))
「俺も…なあ?名前って…共有せな
ダメなん?いつもは、あなたも
まあさって呼ばれてるん?」
「そうだな…後は…主様とか我が君とか」
「ほお~それも良いけどな…なんかな
ル…ファーはもう、使わへんのやろ?」
「…その名は捨てたな…あいつが付け
たんだ…使いたくない…呼び名か…
じょうが付けてよ?」
「想像主をあいつ呼ばわりかい!
ええの?だてさんじゃのうて?」
「ハハ、うん…いや?」
「うれしい♡う~ん……でも「る」から
離れられへんな…いや?」
「いやじゃない」
「「るう」とか「るか」とか「るな」
とかどう?」
「おお!…「るう」が良いけどな…
可愛すぎないかな…」
「かわええんやから、ええやろ?」
「…うん…ありがとう♡」
ブブブブ))
「おわっ……かめなし君や…”迷ってんのか”
…遅れてないんやけど…優しいなあ」
「…行かないとね…うちもひかる達が…」
「は~ん?うちか…完全に家族なんか」
「あっ…」
「るうもめちゃめちゃ、やきもち妬き
なんやろ?お互い様やな笑」
「じょう…」
「ん?かわええな♡
お別れのチュウしよか?」
「…う…ん」
「大丈夫やろ?約束したろ?」
「うん…大好き♡」
チュッ♡))
「俺も大好き♡ほな、いってくるわ♡」
「うん、いってらっしゃい♡」
続く