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フェイトは続けた。


「さらに言えばコユキも茶糖コユキじゃなくて、幸福コユキでしたよ、ご主人が貴方、善悪ですね、子供は三人だったかな?」


「「えええええぇーっ!」」


大声で叫んだコユキと善悪、二人にバアルとアスタロトがしめしめとばかりに言ったのである。


「あーみっちゃんかー! それなら仕方ないな、アイツってどっかの誰かさんと違って賢いもんなー! 我納得っ! こないだも『硝酸が効くのかな?』とか切れ味鋭かったもんなぁー! それなら納得だぞぉ!」


「だねぇ? アイツかぁ! 良かった良かった! 妾たち二人と曲がりなりにもルキフェル兄上ぽかったサタンを同時に相手にしたんだもんねぇー? 光影なら納得だよ、納得、んでも善悪兄様はその時何をやっていたんだろうね? 自分の妻が強い強っい光影さんと命を懸けていた時、まさか主夫? 子守りでもしていたのかなぁ? 格好良いよね! 育メンとかだったのかねぇ? あはは、格好良いぃー」


「くっ、お、おまいらぁー! 今回は僕チンにも負けた癖にぃ! イライラで、ござるぅ!」


激高する善悪の隣ではコユキがオタオタしているのであった。


「善悪、そんなに怒っちゃぁダメだよおぅ! ほらさぁ、二回前の流れでは三人の子供の、そのぉー、えっとぉー、お、お父さんだったんでしょおうぅー? ねぇ、優しく話さなくっちゃ駄目だよおぅ?」


「う、うん、そうだね…… それにしてもビックリでござるよ、二回前の周回で某とコユキ殿が結婚していたとは、いやはや何とも…… それにこの時点で三人も子供がいたなんて、信じられぬのでござるよ、あれかな、その時は痩せてたとかでござろうか?」


「なによ、その言い方だと痩せてる方が良いみたいに聞こえるわね、アンタの好みもゲテモノだったのね、嘆かわしいわ」


フェイトが言った。


「聖女コユキと言えばボンキュッボンの肉感的なスタイルだと悪魔達の間では有名ですからね、今回も実際に会うまではそうだと信じていたんで驚きました」


「なによフェイトちゃんまで、噂通りボボンババンドドーンの肉感的なグラマラスだったでしょ? 異論は認めないわ」


コユキは盛大に聞き間違いをしている様だ、きっと耳垢でも溜まっているのだろう。

暫くふんすっと決め顔をしていたがやや置いてからフェイトに対して質問を続けたのである。


「ふぅ、んでまた改善っていうかパターンを変えた訳よね、前回はどうだったのん?」


「うむ、そうなんですけど…… 気を悪くするかもしれませんよ、いや確実に胸糞悪い想いをすると思うんですが……」


バアルが即座に答えた。


「今更でしょ、本来魔神を使い魔扱いした時点で殺してやりたい気持ちでいっぱいだからね、いいかい? 姉様兄様が協力するって言っているから大人しいんだよ、妾とアスタって…… ラダが一人で現れてるって事を忘れないようにね、独り欠けただけで君達って無力なんだろう? もう全部言っちゃいなよ、嘘ついたら殺すからね、アスタが」


「そうだぞ、正直に吐いちまえ! 事実だけを言えば殺さないで置いてやるぞ、ほれ、サッサと聞かせてみせよ!」


「は、はあ、そうですね、ではお話します、かなり下種(ゲス)い話ですが――――」


覚悟を決めたフェイトは前回の運命いじりについて話し始めるのであった。

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